世界の中の私。#「i」を読んで①
あなたは自分自身のことを、
「私はこの世界に数億人といる人々の中にいる、人間の1人なんだ」
と、こんな視点で見つめたことがありますか。
自分にとって
あるいは自分の身近な人たちにとって、
自分は、かけがえのないたった一人の存在であるのは確か。
だけどそれと同時に、他人から見ればその他大勢の中の一人でもある。
自分視点と他人視点とでは、自分の見え方ってこんなにも大きく変わるし、
世界は広いんだなって。
いつだか地図上の自分の家からどんどんクローズアウトして
世界まで地図を広げたとき。
そんなことを思いました。
***
前置きが長くなりましたが、今回は読書アウトプットということで。
読了した西加奈子さんの「i」という本について。
***
●ざっと内容的なところ
1988年、シリアで生まれた女の子。
その後アメリカ人の父と日本人の母の養子として引き取られた「アイ」。
裕福で何一つ不自由のない、恵まれた環境で育てられた。
血のつながりのない家族。
溢れる愛情を注いでくれる両親。
養子という立場。
周りとはかけ離れた自身の容姿。
優しくしてくれる友人たち。
今も尚戦争の絶えない母国。
シリアにいたら、あり得なかった自分の恵まれすぎた環境。
「なぜ私なんだろう?」
「自分が選ばれたことで、他の誰かの幸せや命を奪ってしまったのではないか?」
成長と共に感じる自分の
「恵まれた環境」に対する、苦しさ。
いつしか彼女は、
世界で起きる事故や事件で出る死者数を
ノートに書き込むようになった。
そんなアイが、親友や恋人との出会いを通して自分を見つめ、変化していく。
***
●たくさんの死者。でもその1人1人に名前があって、人生がある。
時々テレビで報道される
「死者〇〇人」のようなニュース。
その数が多ければ多いほど、
なんだか大変な事件だな、災害だな。。
って、なんだかその規模に目が行きがち。
だけど、500人だったら
その500人1人ひとりに名前があって、
人生があって。
家族や友人、積み重ねてきた日々や思い、
それぞれのストーリーがある。
そう思うとやっぱり、どれもかけがえのない大切な命だなって。
***
あーうまく今のモヤモヤを文字に言葉に、
起こせないのが悔しい。
「久々の文章」×「完璧主義」
の私にとってこの「誰かに見られるもの」
について文章を書くの
本当に苦手作業なんだよな。。。
納得いかないと書き進まない。
もっと気楽に綴れるようにしたいな。
ちなみにアウトプットのために久々開いたPC。
Wordにはスラスラ頭の中身を書けたんだけど。
頭の中身を書き起こすのと、文章にするのとでは全然違うのね。。。
今度リベンジしよう。
とりあえず今日はこのへんで。