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大島移住6日目

5/30
新居の状況確認へ向かう。するとリビングの床に、何やら黒い点々が。ああ、アリの行列だ。聞くところによると、20年くらい空き家だったというのだから、無理もない。ここはまだまだ君たちの家、ということか。と、その場では穏便に済ませたが、内心「駆逐しよう・・」と固く決意したことを、彼らは知らない。

この日も業者さんが来られて、洗面所の作業と2階の和室障子の張り替えをして下さった。裏庭を見ると、スーパーマルチタスクパーソン・モリさんと業者さんのおかげで刈られた竹藪の束が横たわっている。結構なボリュームがあり、あとは枯れてゆくのを待つばかり・・と思いきや、よく見ると、刈られた先達バンブーたちの屍を縫うようにして、ベビーバンブーたちがニョキニョキと50cm〜1mくらい生えてきているではないか。「え、もう?早・・」とその生命力、繁殖力の凄まじさに驚きながら、半ば感心してしまった。恐らくこの束の中にはあらゆる虫のベビーたちも潜んでいるのだろう。そしてやがてそれは6月から秋にかけて成虫となり、いずれ我が家を覆い尽くすのではないか・・という恐怖も感じた。

かつてここ一帯はバンブージャングルで、未開の地だった。

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午後は「umiba」に行き、事務作業。
umibaというのは、「大島旧行政センター」に糀屋さんが借りておられるスペースのことだ。ここで今後、大島の地産プロダクツや、ワークショップ、ポップアップ飲食店、セレクトショップなど、「さまざまなモノ・コトが生まれる」予定となっている。
誠にありがたいことに、私も参画させていただくことになり、umibaという名称もある日突然ひらめいてチームの皆さんに投げたところ、採用された。
「海場、産み場」という大島らしいふたつのキーワードが着想のきっかけだ。
大島の神様=宗像三女神は、交通の神様であると同時に、「産業の神様」である。「何かを生み出す」ことに追い風を感じるのは、きっと神様のおかげだろう。
また何か新しいコトや面白いモノ、あるいは素晴らしい人間関係が生まれるときは、確実性の高い状況よりかは、ほどよく不確実性があるカオスや予期せぬコラボレーションから生まれるような気がする。
最近「計画的偶然」というワードが個人的に熱くて、大島移住もそうした偶然を予期し、わくわくしながら決まっていった節がある。umibaでいろんな人のいろんなアイデアやアクションが計画的偶然を生み出し、大島の魅力をアップデートしていく、そんなこれからが楽しみだ。
アーティストとしての、umibaでのアクション第一弾は、壁画制作である。5/28の日記でも少し触れた壁画原画は、このumibaのためのもの。
タテ約3m××ヨコ約5mの壁面に、「NEW PEOPLE feat.Oshima」を作画する。
その場所で生まれるモノ・コトにエールを送るような絵になると思う、わくわく。

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ではまた次回。

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