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自我(エゴ)がどう働いているかを知ることで生きやすくなる
私たちの身体はいつも生き残ることを一番に考えているということは、逆に言うと、身体は安全じゃない状況を前提にしているということでもあります。
自我は安心・安全を求めてサバイバルしている。
たしかに私たちの中で、安心・安全と幸せは同義語になっていないでしょうか。つまり、収入が増えれば、あるいは自分が愛されていると感じていれば、安全の確保が増えた感じがして、それを幸せと感じ、逆であれば不幸だと感じるというように。
ただし、エゴが安心・安全を求めるということは決してネガティブなことばかりではありません。たとえば、道を歩いていて車が来たら考える前に身体は脇によけます。そういう機能が働くから私たちは無事に生きていられる。
セラピーや心の仕組みについて学ぶうちに、気づいたことがあります。それは、私は自我(エゴ)のことを悪者扱いして、エゴを排除するような姿勢があったけれど、それはちょっと違うんじゃないかということです。この世に生きている限り自我がなくなることはないですし。
重要なのは、私の自我がこういうふうに働いていると気づいていくことだということに気づいたんです。
観察すること。
実は観察によって気づきを得ることで、人は変わることができます。
ただし、自分の自我の動き方というのは自分にとってあまりにもあたりまえすぎて、実に気づきにくいのです。自明になっている。
自我の働きには、自分自身の価値観(教育として教えられたものや習慣など)がべったりくっついています。通常私たちはそこを疑うことはほとんどしません。ダメ出しとか、ツッコミを入れたりしないんですね。
では、どういうときにそこを見る機会があるのかというと、自分があたりまえのように受け入れてきた価値観によって、もう生きられなくなってきたとき、つまり悩みが出てきたときです。
セッションをすると、「ああ、私はこんなことを考えていたんだ!」という形で驚きとともに自分のことを知る、というのがよくあるパターンです。
人のことはよく見えるけれど、自分のことはあたりまえすぎて、なかなか気づきにくいというのはこういうことです。
そのような自明なもの(自分にとってあたりまえのこと)に気づいていくことで私たちは楽になっていく。
このパラドックス!
マリーゴールドのセラピーでは現象学の言う意識の構造をつかってセッションをしています。そこで一緒に感情の開放をします。