知覚は投影によって作られる
私たちが見ている世界はすべて投影です。
もちろん自分に対する評価や考えもそうです。
言葉を覚え始めた子どもは好奇心から、これは何?って次々と聞いてきますよね。それは子どもたちが世界を理解しようとしている姿です。
これはりんご、これはコップ、これはつくえ・・・。
世界を分かろうとして、言葉でもって世界を分けていく。
世界と分離していると思い込んでいる私は、世界の中で生きていくために、世界を把握する必要がでてきます。
世界を分節化することで意味が生まれます。
知識、思考、感情、感覚などのフィルターを通して、ものや人、状況を解釈すること、これが投影です。
そして大人になった今でも、私たちは自分自身や世界を把握し続けています。
無意識のうちにジャッジしています。
ありのままを見ることをしないので、そこにはリアリティはないのですよね。
世界は自分の投影であり、自分が意味を与えたものとして世界を見ている。
一人一人、それぞれ違うものを見ているというのはそういうことです。
私たちは全てに瞬時に意味を与えていくことにすっかり慣れていて、なかなか自分の解釈に気がつくことができません。しかし、悩みや苦しみから抜け出すには、自分が解釈しているのだということに気づくことが大切です。