非票田プレイヤーと遊ぶ票田大作戦プレイレポート
『未来からやってきたサイボーグとなり、人類を殺して徳を高めて総選挙のための票田を耕そう!』
数あるボードゲームの中でも極めて異彩を放っているこの紹介から始まるボードゲームをご存じだろうか。風呂まりもレコーズ様から販売されている「マシーナリーとも子ボードゲーム 票田大作戦」である。( https://booth.pm/ja/items/1701060 )
他のプレイヤーと票田になりうる人類を取り合って誰が一番投票券を集められるかを競うこのゲーム。今回サイバーサイタマの仲間(とも子関連のことはまったく知らない)3人と一緒に遊んだので、そのプレイ記録をざっくり忘れないうちに書いていく。
まずは世界観から
「マシーナリーとも子」という一人のVtuberをテーマとしたボドゲである都合上、まずはマシーナリーとも子の世界観を説明にかかる。
僕「皆さんは未来から人類をシバきにやってきたサイボーグですが、その胸に『池袋晶葉ちゃんを応援する』というアツい使命を持っています。そのため、人類をシバきながら池袋晶葉ちゃんを応援してくれる人類を捕まえ…もといスカウトして沢山投票券を稼いだ人が勝利です!」(参考: https://youtu.be/atGaMLV8G-Y )
皆「・・・・・・えっ!?(困惑)」
ハチャメチャすぎる世界観に困惑しつつも興味を惹かれる非票田のみんな。つかみはバッチリ。しかし、ここからが本番。ゲームの遊び方を説明していく。
前半戦:~悩むスカウトの流れ~
このゲームは大きく分けて3つのパートからなるラウンドを繰り返していく。
最初のパートは[リソースを使って能力をあげたり取得カードを票田化(パワーアップ)→スカウトしたいカードに入札or人類を攻撃かメンテナンスしてリソースを稼ぐ]を各プレイヤーが行う行動パート。
次に[どのカードを誰がゲットするかを入札したタイルの強さで決める]判定パート。
最後に[メンテナンス→人類を攻撃→スカウトの順番に次のラウンドの行動順を決定する]準備パートだ。この3つをひとくくりにしたラウンドを通常ルールなら12回、ハーフルールなら6回繰り返して投票券を最も確保したものが勝利する。
なれた人にとっては[強化→入札(人類を攻撃・メンテ)→判定→次の順番]の流れが分かっているのだが、初見の人にはこの流れ…特にスカウトから判定までの流れが分かりづらかったらしく、質問が沢山出てきた。ゆっくりじっくり質問を解決したり、判定ステップのやり方を例をみせながら教えたりして、皆やり方を理解していく!そして、プレイは後半戦へ…。
中~後半:~読み合いとガバの果てに~
3ラウンド目時点で初見のプレイヤーも流れの6~7割を理解できたみたいで、かなりいい取り方、票田化をしてきて驚いた!特に、永続でリソースを供給する「山科ひびや」をスカウトしたジャストディフェンス沢村と「ヤケクソうさ子」をスカウトしたネットリテラシーたか子にどんどん追い詰められていく。そして迎えた4ラウンド目、事件は起こる。
徳を投票券に変換する強力なチルドレン「でじちゃん」を何としても確保するべく直前のラウンドを先攻が取れる「人類を攻撃」に入れていた僕のマシーナリーとも子。最大パワーの4タイル+パワーを強化するハンバーグを1個追加し確実に確保…と思った。思い込んでいたのだ。
\ギュイイィィィィン…ギュイイィィィィィン…/
そのとき、背後から迫りくる駆動音。振り返ると、そこにはチェーンソーを携えたサイボーグが!!
そう、ハンバーグを毎ターン追加する「ヤケクソうさ子」の効果で潤沢にハンバーグを確保していたネットリテラシーたか子が、とも子を上回る量のハンバーグを追加してねじ伏せたのである!!圧倒的な火力をもってバラバラにされた戦術策。徳も寿司もなくなったとも子。せめてもの腹いせに5ラウンド目に取得した「マリガン=ツバサ」を最終ラウンドに票田化させてヤケクソの大暴れをしたのだった…。
ゲームを終えて:意外な反響
6ラウンドを終えて最終的に最も投票券を集めたのは、「でじちゃん」をスカウトしたネットリテラシーたか子でも、手札を投票券に変換する「しろいおもち」をスカウトした鎖鎌ちゃんでもなく、
「万亀鶴千代」の支援を乗せて人類をしばきたおしてリソースを稼ぎつつも堅実にマシーナリー・チルドレン両カードの投票券になるカードを確保したジャストディフェンス沢村であった。(とも子はぶっちぎりの最下位だった)
(試合終了後の写真。たか子はかたずけられちゃったけど他はだいたい試合終了時点とほぼ同じ。とも子のボロボロっぷりが我ながら可哀想だと思った)
インスト含めて90分近い激闘を終えて、初見の友人からもらった感想は
「最初はルールが少し難しかったけど、慣れたら読み合いが面白いのでまたやりたい!」というかなり好意的なものだった!!
他にも「ヤケクソうさ子みたいな常在能力持ちをいかに確保するかを考えながら組み立てるのがいい」とか「インパクト強いのがたくさんいる」など、前半戦のインストで「分かりにくい」というリアクションをされていたところからは信じられないほどの好感触をもらった。今回時間の都合上遊べなかった友人もいるので、その人も含めて5人で遊べばさらにスカウトバトルがスリリングになる事を伝えたら、またやりたいと言ってくれた。拙いインストでも付き合ってくれた友人に感謝をしつつ、次の票田大作戦に向けて準備をしていこうと思った。