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「着物は日本の伝統」と言うけれど…
前回、着物?についてモヤモヤしたことについて書きました。
あれからずっと頭から離れないのが、
「”着物は日本の伝統”と言われるけど、伝統って何?」
「もともと着物って何だったの?」
「いつから今のようなルールができたの?」
と言う疑問。
糸口が見つからないかなぁと思い、本を読んだり、調べてみました٩( 'ω' )و
まず、今のように「着物の格」と言われ始めたのはごく最近のことだそうです。
いつを基準にして「最近」と言っているかは人ぞれぞれになってしまいますね。
思い切り遡ります!!笑
弥生時代
古墳時代
飛鳥時代
奈良時代
平安時代☆
鎌倉時代
室町時代☆
戦国時代
安土桃山時代
江戸時代☆
明治時代☆
大正時代☆
昭和☆
平成☆
「煌びやかな着物」と言えば、私はまず「十二単」が出てきます。
調べてみると、あれは前をしめずにどんどん重ねているだけで、一番下に、「小袖」と言われる肌着を着ていたと。その小袖が今の私たちが着ているような足元まである長さのものを紐で止めたもの。小袖だけって言うのは、下着だけでいるようなものだったんですね。
ただ、平安時代の庶民はこの頃から「小袖」が日常の衣服だったそうです。
この頃は、庶民と上級階級の人たちの服装が別物なので分かりづらいのですが、
応仁の乱で一度全てが燃えてなくなってしまって、公家とか上級階級の人たちも、
「もう小袖だけでよくない?」
となって、今のスタイルになっていったそうです。
ただ、この頃はまだ今のきもののような「帯」はないです。
重要な時代は「江戸時代」。
江戸時代には私もよく聞く京友禅や西陣織が生まれたり、歌舞伎役者がファッションリーダーとなり、「きものをファッションとして楽しむ」流れができたそうです。
帯はあまり広くなかったものが、元禄時代には今くらいの太さになって、江戸時代後期には今の「お太鼓むすび」などが出てきたそうです。
江戸時代といえば浮世絵!
絵を見れば当時、どのようにきものを着ていたのか分かるかなぁと思い、検索…
「自由に着てるなぁ!笑」
普段着ですものね。これを着て生活をしているんですものね。
帯もどうやって結んでいるのか分からない(゚∀゚)!
浮世絵集買ってしまおうかと思うくらい興味深い…
(買ってしまいました!笑)
話が脱線しました!元に戻ると、
この頃、帯自体に装飾性が出てきたから、
「もう上半分は模様なくて良くない?」
となって、裾だけ模様をつけた着物が登場したそうです。
へ〜、こんな流れだったんだぁ〜!
あれ?この時代ってネットショップなんてない。
どこで着物買ってたんだ?
というか、どこで着物作ってたんだ?
みんな自分で作ったり、その土地にある古着屋で買ったりしていたそうです。
自分で作ると言うことは、その土地に合ったものが作られるということで、
結城紬の糸は真綿から引いた太めの絹糸で糸の中に空気が入る分暖かい。
沖縄は暑いから、糸芭蕉という植物の繊維で作られた芭蕉布とか、苧麻という植物の繊維を使った宮古上布というものを使っていた。肌にベタベタくっつかなくて汗をかいても快適に過ごせるそうです。
今って、いつでもどこでも、どこの産地のものでも手に入れることができるからすごいなぁ、と思います。
ここまで知ったら、
何であの着物はいい、とかっていうのも何となく分かりました。
歴史を知ると、自分の中のそれに対する価値が上がって楽しいです!
今日は「着物の格」の話まで辿り着きませんでしたが、これから調べていきます。
明治に入ると洋装とのMIXの時代に入りますね!楽しみです!
「着物の伝統」と言うけれど、何を指して伝統と言うのだろう?
まだまだ知らないことがいっぱいです。
いつもブログを読んでくださり、ありがとうございます!
みなさまには、
この着物初心者の呉服屋の娘の「思いの変化」も
自由に楽しんで見てもらえれば幸いです٩( 'ω' )و
(参考文献)
・伊藤元重 矢嶋孝敏 『きもの文化と日本』日本経済新聞出版社、2016年12月8日出版
・【刀剣ワールド】https://www.touken-world.jp