転調しながら進む~100人インタビュー25人目 飯野愛実ちゃん
100人インタビューもついに1/4。折り返しの折り返しだ。
100人に到達するのは来年か再来年になるだろうが、ゆっくりしっかり続けていこうと思う。100人それぞれにストーリーがあって、誰かの人生が、会ったこともない誰かの背中を押したりする。ちょっとずつ分け合って、ちょっとずつ繋がっていければいい。
インタビュー希望者は公式LINE➡https://lin.ee/qbmp3HDに「インタビュー」とメッセージを✉ 現在希望すると年末ごろのインタビュー予定です。
#025
転調しながら進む~飯野愛実ちゃん
25人目のインタビュー相手は飯野愛実ちゃん。わたしとは保育園から高校、さらにピアノ教室まで一緒の、1学年下の後輩だ。
現在育休中で、小学校の先生をしている。
100人インタビューを受ける人には、”テーマ”を選んで話をしてもらっている。テーマ一覧を見て彼女はこう言った。
すごく悩みます。特に語れることがないんですよね。
初めてのインタビュー、誰だってそう思うだろう。話していて楽しくなることだと、口から言葉がでるきっかけにもなるので、なるべく興味のあることから話してもらう。
楽しいっていうか、悲しいのは「人間関係」ですかね(汗)
「まずは楽しいことを話そう」と提案しているのに、なぜか彼女の悲しい人間関係からインタビューはスタートした(笑)
仲良くなっても、人が離れていくんです...
それは悲しい(笑)
早い段階で仲良くなることはできるんですけど、気付いたら嫌われてて。きっかけは自分ではよく分からないです。
何か思い当たることとか、指摘されることってある?
親しき仲にも礼儀ありっていうのを守れないんですかね?分かんないです。分かってたら繰り返さないですよ!
...それもそうだ(笑)
すごく仲良くしてたクラスの中心人物的な子に、体育祭のとき私だけ応援コールしてもらえなかったりとか。大学の時にも毎晩集まるくらいの仲良しメンバーに、ある日突然キレられたり。きっと塵積なんですけど。
彼女の人間関係のエピソードを聞く限り、”実損がない”。この言葉に尽きる。もちろん彼女からのエピソードだけでは、何が原因だったのか、誰が元凶だったのか判断はつかないが、正直そんな友人と長期的な関係を築きたいとは思えない。だから不仲になって、嫌ってくれてありがとうなのだ。
長く付き合ってる友人もいますが、とにかく私嫌われがちなんです。
友人関係の第一幕が終わり、第二幕が始まる。明るいハ長調かと思えば、変ロ長調のようにシックに変わり、イ短調のようにデープになる。転調する。
話を聞きながら同じピアノ教室仲間としてそんなことを感じた。そして彼女は友人と不仲になるたびに、ステージを駆け上がっているように見えた。
2倍速のジャックバウアー
得意なことも教えてよ。
行動力というか、好きになった時のパワーですかね。
大学のとき、履歴書を書きながら「沖縄に行きたい」って思いついて、提出した足でそのまま飛行機乗ったり。「夏休み中に100本映像作品見るぞ」って決めて見倒したり。当時、『24』にハマりすぎて、2・3倍速で見てましたね(笑)早く続きが知りたいじゃないですか。私のジャックバウアーはまったく躊躇わずに撃ちますよ(笑)
2・3倍速で喋るジャックのモノマネまで披露してくれて、悲しいエピソードから始まったインタビューが明るい雰囲気に転調した(笑)
大学生のころまでの私はそうやって直感を大事に行動してきたんです。自分のすることに迷いがなかった。でもいつからか凄く慎重に調べるようになりました。失敗したくない人になったんです。
興味深い。それが大人になったということかもしれないし、まだまだ発展途上で、成熟した大人は失敗を恐れなくなるのかもしれない。どちらにしても彼女はまだまだ転調していく、そんな気がする。
一番ハマっていること
こんなこと言うのアレですが、わたしケッコー出来る人間なんですよ。料理とかネイルとか勉強とか、ちょっとかじっただけで出来るんです。まあ8割できたら飽きちゃうんですけど。でも教育指導については、満足できることがなくて。だからずっと飽きずにやるんだと思います。
教師になりたいと思ったのは?
魅力的な先生に出会えたことと、ちょっとしたことで子どもって偏屈になるので、そうならずに済むよう私が手を貸したいって思ったんです。傲りなのは分かってます。でも私が好きだった先生は担任になると100%、自分のクラスの子を信じてました。そんな風になりたいなって。
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「プロフェッショナル~仕事の流儀」のオマージュとして、この100人インタビューでも毎回同じ質問をして締める。
あなたにとってあなたとは?
一番に期待している存在です。
今日の自分を超えてゆけ。
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