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自分を作品に~100人インタビュー28人目 Minko

「インタビューされたい」と胸に秘めている人は多い。
100人インタビューはそんな願望に応える企画であるのと同時に、点と点を繋ぐ役割も担っていると勝手に自負している。 

 インタビュー希望者は公式LINE➡https://lin.ee/qbmp3HDに「インタビュー」とメッセージを。現在希望すると年末ごろのインタビュー予定。 

 #028 自分を作品に~ Minko

28人目のインタビュー相手はスーパーニートアーティストMinkoだ。

まずは彼女の"コラージュ"と呼ばれる作品を見てほしい。↓
どこからが写真で、どこまでが絵か分からないボーダレスな作風が妙に美しくカッコイイ。

みんこ

中学校の美術ぶりに描いた。そしたら描けた。

ん?昔から絵を描くが好きだった、とかは?

らくがき帳にセーラームーンとか描くのは好きだったよ。
それから人の顔、美しい表情とか見るのが好きなんだよね。ずーっと見てるからそれが脳裏に焼き付いてるのかも。

「見るのか好き」というのと、「表現できる」っていうのには差がある気がするんだけど。

メイクする感覚かな!
その人を演じてる気持ちになれるんだよね。描いてるときは、その人になれるっていうか。描いてるときに私自身が描かれている人と同じ表情になってるかもしれないしね。

思い返してみて、今やってることに繋がる小さいころのエピソードってある?

お母さんが洋画を観る人で。そこに出てくる女優さんのメイクをよく見てたかな。幼稚園児ながら「大人になったら、こういう化粧しよう」とかは思ってた。

大人の化粧を幼いながらに「装飾品」として認識できていたということにまず驚く。目がいいとは、こういうことなのかもしれない。

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ゴキブリの登場

そんな話をしている矢先、突然Minkoが

ヤッベ!!!

と慌てだしだ。ゴキブリが出没したらしい(笑)
画面越しにお母さんも登場し、死闘が始まる。Minkoがお母さんに手渡した殺虫剤がゴキジェットではなくアースジェットでw、なかなかの苦戦を強いられているようだったが、母に軍配があがったようだ。母、強し。

そんな新喜劇を見させてもらって、自然と家族の話になった。

元々父親と母親の仲が良くなかった。私もずっと自分の部屋に引きこもってて、家族と会話するってことがなかったな。でもお父さんが病気になって、お母さんと会話する機会が増えたのがきっかけだったかなー。

お母さんと今のような関係になれた経緯を教えてくれた。
もう一つ、きっかけがあったという。

自分らしく生きようと思った時に、母親の存在って一番怖いじゃん?そこを超えないと「自分」って出せないんだよ。

自分らしさと母親の存在に相互関係があるってこと?

母親って否定されたらもう立ち直れないくらい大きな存在じゃない?だからこそ本当の自分のことはずっと言えなくて、隠してた。弱い部分を見せちゃいけないって思ってたから、親の前で泣いたこともなかったと思う。

強い自分を演じていた。強くないと愛されないと思っていた。

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強くないと愛されない

――でもずっとそのままでは苦しいだけ。Minkoはワーク(質問に答えながら自分の感情を素直にノートに記したもの)に取り組んだ。

それがさー。お父さんお母さんのことで感じてきた気持ちや望みを、ノートに書き殴ってたんだよね。で。私ズボラだから机の上に広げたままにしてたら、お母さんに見つかっちゃって(笑)それを見て、直接私には言わなかったけど、「娘に嫌わてるんだ」って思っちゃったみたいで。

そこから5年、事あるごとに「私はどうせあなたに嫌われてるから」というのを持ちだしてくるようになった母(笑)

やっと去年、ノートを見たってことを認めてくれたから、そこからちゃんと話をするようになって。
私が感じたことは私の感情で、お母さんにどうこう言われる問題じゃないって伝えて。その上で私はお母さんを責めるつもりもないってことを、丁寧に説明したの。

その頃からわだかまりが溶けて、不快が生じた場合はその都度、誤解に変わってしまう前にお互いに伝えていこう!と建設的な話ができるようになっていった。

 #
「プロフェッショナル~仕事の流儀」のオマージュとして、この100人インタビューでも毎回同じ質問をして締める。 

 あなたにとってあなたとは?

予測不可能な存在。自分でもどうなるのか、何をするのか分からない。だから面白い!!自分のなかに世界観があるって知らなかったんだよね。

絵を描いている人になるとは思ってなかったもんね?

うん。今はただ遊んでるだけの人(笑)ポールダンスやったり、かわいい衣装や作り込まれた世界観のなかで写真を撮ったり、自分が作品になるのも好き。

真面目に生きてきた人生をやめ、変幻自在に”好き”を味わいつくす、まさにスーパーニートアーティスト。

まだもっと、いけると思うんだよね。

水分量の多い瞳で、Minkoは今日も世界に酔う。

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Minkoのインスタグラムはコチラから▼
https://www.instagram.com/minko.b_ateliermican
https://www.instagram.com/atelier_mi.can
Minkoの作品の購入はコチラから▼
https://atelier-mi-can.myshopify.com/



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