mari-ema

イタリア輸入雑貨専門店やってます。 私を構成するもの。本。音楽。アート。自然。 Love your life.

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最近の記事

めぐりあわせ 中世装飾写本 内藤コレクション展

「写本 いとも優雅なる中世の小宇宙」 於:国立西洋美術 私にとって、とても大切な何かである中世装飾写本の企画展示が上野でスタートしたので、その謎を解明すべく、またその喜びに浸るべく、待ち臨んで会期早々にそそくさと行って参りました👐 このコレクションは個人コレクターの内藤氏が30年かけてほとんど憑かれるようにして蒐集してきたものを、2015年に、当時の留学先のアメリカで見た「寄贈によって成長を続け躍動する美術館と、生きた証しがそれによって残るコレクターの姿が記憶にあったから

    • 10/19(木) ブラームスヴァイオリンソナタ全曲プログラム みなとみらいホール 

      みなとみらいにスカイキャビンという広い空を一刀両断に遮るロープウェイができたころから、 なかなか夜のみなとみらいを歩くことは少なくなったのですが、 時に変わらぬ何かをみつけにみなとみらい地区を歩きたくなることがありますね。 そんなノスタルジーあふれる横浜にて、 一夜にしてブラームスのヴァイオリンソナタ全曲コンプリート。 ブラームスの嘘いつわりのない魂がおりてくる瞬間をお見逃しなく。 ------------- 10.19 (Thu) 開場 18:30 開演 19:00

      • 「マルク・シャガール」展 そして愛を描くことについて

        世田谷美術館で開催されていた、マルクシャガールの版画展に行ってきました。 シャガールは好きな画家のひとりなんですが、20世紀の巨匠にもかかわらず展覧会が開かれることは稀なので、世田谷美術館、少しアクセスが難しいんですが、会期終了間近になんとか行くことができました。 千歳船橋駅から1時間に2~3本のバスに乗って、やっと着いた森の中にある世田谷美術館。 これてよかった👐 最初のカテゴリーは、「ラ・フォンテーヌ寓話集」挿絵。 極めて教訓的なそれぞれのお話に、黒一色で描かれ

        • FAZIOLI ファツィオリ

          FAZIOLI Japan なんというか根が凝り性というか、ものの作られた経緯とか、哲学とか、素材とか、構造とか、歴史とか、人の思いとかが私にとってはとても大事であるという性格のために、 スタインウェイ、ベヒシュタイン、ベーゼンドルファーと、それぞれの企業のショールームで試弾させていただいた先に、「次はファツィオリを弾いてみたい」と思ったのです。 ファツィオリで弾かれた音楽を実際に聴いたのは2回。ともにイタリア文化会館のアニェッリホールで、1回目に弾いた方の印象と2回

          「ロイヤルバレエ」ナタリア・オシポワ様 ロミオとジュリエット 鑑賞してきました

          Ⅰ.入口からロイヤルバレエ 在来日している世界3大バレエに数えられるイギリス・ロイヤルバレエ団のプリンシパル、ナタリア・オシポワ様のチケットがついにとれたので、初のロイヤルバレエを観に行かせていただきました! 入口から「大入」の垂れ幕、絶対にプロのバレエダンサーの方ですよね?といういで立ちの方多数、外国の方多数、シャンパン片手に談笑していて、ここは日本かしら?と思うとともに、「あぁコロナの大騒ぎって終わったんだなぁ。」と感慨深く感じられました。 バレエはよく観に行く方だ

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          【ブラームスとシューマンの合作 F・A・Eソナタ】公演、【クラリネットソナタOp120のヴァイオリンVer.】も。 

          7月7日(金)七夕の夜 横浜 青葉台のフィリアホールにて、ブラームスの“2つの知られざるソナタ”と題してヴァイオリンとピアノとのデュオリサイタルがあるようです。 いろんなことを含めて、私にとってソナタはほとんど「知られざる」ですが、気になったので曲の背景を調べてみました👐 Ⅰ. ソナタ Op.120 Two Clarinet Sonata arranged for Violin by Brahms himself. 晩年、厭世的な孤独の中で創作意欲が衰え(というか、た

          【ブラームスとシューマンの合作 F・A・Eソナタ】公演、【クラリネットソナタOp120のヴァイオリンVer.】も。 

          クレーの天使 ことばの力は心の強さを試すだろう 谷川俊太郎の詩に寄せて

          『クレーの天使』 Paul Klee & Shuntaro Tanikawa 絵 Paul Kree /詩 谷川俊太郎 もう何年も前に、東京都現代美術館のミュージアムショップで買った一冊。 これは私の宝物のひとつです。 クレーの描くたくさんの天使たちに谷川氏が詩をつけたもの。 生きるっていうことを、いろんな言葉で人はつむぐけれども、 私にとっての真実は、谷川俊太郎氏のこの詩の中にあるとしみじみと感じられる一冊です。 娘が0歳だったころ、この詩集を何度か読んであげ

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          ルピナスさん/Miss Rumphius .

          『ルピナスさん』  Text and illustrations by Barbara Cooney バーバラ・クーニ―,  掛川 恭子 訳  バーバラ・クーニ―は、自立した女性を描く絵本作家で、彼女の目には女の子からおばあさんまで、しっかりと個として描き切るという透徹とした目線があって、その確かさに私はどうしても安心してしまう。 そして画家でもあったクーニ―の絵は、一層その自立性を引き立てて、ほとんど孤独さえ感じるようだ。 だけれど人が孤独を抱えた存在でなかったら、

          ルピナスさん/Miss Rumphius .

          つみきのいえ 英語版

          『Once upon a home, upon a home』 illustrations by Kunio Kato, Text by Kenya Hirata, Transpated by Arthur Binard. つみきのいえ、の英語版。 私の中では、絵本はセンチメンタルでない方がいい。 どんな状況でも、タフな精神と機転で世を渡り歩いてしまうのが絵本の世界に住んでいる人たちの特性で、 それゆえに絵本を読む度にどんどんタフにならざるを得ないからです。 この

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          不思議の国のアリス展(~11/17)で、時代の空気と特別な個人の才能にふれる

          他の多くの人と同様、不思議の国のアリスは私の幼少期には欠かせない位置を占めていた物語で、ほとんどアリスと自分との違いを認識できなかったあの頃、こんなにアリスのことを思っている私はアリスと同様くらいにはおかしいんじゃないかとさえ思ったし、他にも熱狂できるファンタジーの多くがイギリス文学であることに驚いては自分のルーツはイギリスにあるに違いないと思っていた。 小学校5年生の自由研究は、ジョン・テニエルの絵をひたすら模写して、文章を入れたものをノート1冊分書いて提出したし(その行

          不思議の国のアリス展(~11/17)で、時代の空気と特別な個人の才能にふれる