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はじめまして!

こんにちは!マリエ簿記レッスン講師のマリエです。

私は、簿記の講師をしており、簿記の資格を取りたい方のサポートをしています。

今回は、マリエ簿記レッスンまでの経緯を話そうと思います。

私が最初に簿記を教えたのは、資格の学校でした。そして、その1年後に経理の専門学校でも簿記を教え始めました。自分が資格を取るのに苦労をした経験があり、途中で諦めなければ合格できるということ、そして合格のノウハウを多くの人に伝えたかったからです。

私は一所懸命講義をしました。でも、そのときは講師を始めたばかりで、上手に教えられていなかったんだと思います。資格の学校の上司に講義の後で教え方を貶されたり、専門学校の校長先生には授業を見学した後で呼び出され、私の教え方は大学の講義のようだと注意されました。

一方で、新米講師は生徒にとっては年齢が近く親近感が湧くせいか生徒との関係は良く、生徒が企画してくれた日帰り旅行に一緒に出掛けたり、生徒の飲み会に呼んでくれたりしました。

そして、何より嬉しかったのは、専門学校のクラスの生徒全員が目指していた検定試験に合格することが出来たことです。また、資格の学校でも高い合格率を出せました。

でも・・・資格の学校で教えていたとき、とても負担に感じていたことが二つありました。

まず一つ目は、営業です。私は講義の時間外に生徒の受験の相談に乗ることは嫌ではなかったのですが、学校側から次の講座を勧めるよう強く言われていて、受験相談と勧誘がセットになっていることが負担でした。本当にその人のために最適な提案が出来なかったからです。

また、二つ目は、生徒が途中で挫折して辞めてしまうことでした。講義の進度は各校で振替が可能なように決められており、講義時間を延長することも殆ど出来ませんでした。講義は、誰かにとっては丁度良い速度でも、他の誰かにとっては早すぎることがあります。もっとゆっくり解説すれば理解できた人もいたはずですが、その人たちをフォローする時間が与えられておらず、内容が難しくなっていくにつれ次から来なくなってしまう生徒が増えてしまいました。そのような生徒の一人が、私に自分はバカだから着いて行けないと言いました。とても悲しかったです。優秀な成績で試験に合格した生徒がいた一方で、希望を無くして去っていく方に何もしてあげられない自分がいました。多くの人に希望を持ってもらいたくて講師を始めたはずなのに・・・当時物凄い挫折感を味わいました。

その後、一旦講師の仕事からは離れていたのですが、あるとき急に勤めていた会社を辞めることになり、無職となりました。

後先考えずに辞めてしまったものの、これからどうしよう・・・

そんなとき、そうだ!近所の人に簿記を教えてみよう!と思いつきました。近くに場所を借りられる施設があったので早速申込み、掲示板に張り紙を貼らせてもらいました。

どの位申し込みがあるかな?と不安と期待を持って待っていたら・・・

近所の主婦がたった一人でした。子育て中で、子供の手が離れて来たので就職用に資格を取りたいとのことでした。一人だけなら、いない方がましな状況でした。講義料より会議室のレンタル料の方が高かったからです。

でも、最初の一歩だと思い、そのお一人様に簿記を教えました。

次のシーズンになると、また地域の主婦の方が何人か参加してくれました。長い間勉強から遠ざかって家事と子育てばかりしてきた方が多かったです。

もう以前のように、どんどん進む講義をしていたら、誰も理解できません。何度説明しても「はぁ・・・。」なんていう気の抜けた返事が返ってくるような状況でした。殆ど寺子屋状態で、毎回熱心に簿記を教えました。参加してくださった人の中には、子供の行事のために講義をお休みし、途中の内容が分からなくなってしまった人がいました。

その人には、お互いのスケジュールが合った試験の一週間前に近所のカフェで追加の講義をしたのですが、「先生、こんな直前に私こんなこと習っていて大丈夫なのでしょうか?」と涙ぐんでしまいました。私は、「直前でもう忘れる時間が無いから、かえって良いじゃないですか。大丈夫ですよ。」と励ましました。

その人の検定試験の結果は・・・見事合格でした。とても良い点数でした。

そこから、私の講師の第二シーズンが始まりました。

よりその人のレベルに合った講義を提供したくて個別指導も始めました。最初のうちは予約をすっぽかされたりして苦労もありましたが、暫くすると、私の所には崖っぷちな状況の方が連絡をしてくるようになりました。その人たちの決まり文句は、「先生、助けてください!」でした。そのような困難な状況の人に寄り添って、どうしたら合格出来るのか、その人の生活も考慮して学習プランをアドバイスしました。

そして、その人たちの全員が諦めかけていた試験に合格出来ました。合格を報告してくれる時の彼女たちは、本当にキラキラ輝いていました。光り輝いたオーラをまとっていて、自分に対する自信と、また何かに挑戦したいという前向きな気持ちを持ち始めていました。

私は、それが嬉しくて、今も講義をしています。受講生の年齢も、以前は10代から30代前半が多かったのですが、今は10代から70代までに広がりました。勿論、講義は常にバージョンアップしており、より分かりやすくなっていると思います。

私は簿記を教えていますが、簿記の指導を通じて「前に歩き続けることで得られるものがある」ということと、「辞めてしまったことでも、またやり直すことが出来る」ということを伝えたいと思っています。

次はあなたの番です!

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