マリエ映茉(ライリエル Lailiel)

音楽家。歌・作詞曲・世界作り。音楽プロジェクト「ライリエル(Lailiel)」/自分の…

マリエ映茉(ライリエル Lailiel)

音楽家。歌・作詞曲・世界作り。音楽プロジェクト「ライリエル(Lailiel)」/自分の活動についてや、音楽・映画や演劇・アートの記録、日々の記録や走り書きなど。 http://lailiel.com

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【演劇×音楽の実験】初企画「Fondre vol.1」の記録〜tete-a-tete(内緒話)〜

※記事、解説は全て無料でお読みいただけますのでぜひ。 2024.9.16 Lailiel初の自主企画「fondre vol.1」を無事終えることができました。直前の告知の中、足をお運びくださった皆さまに、心からの感謝を。※来れないけれどと気にかけてくださった皆さまにも。 After talkの動画の中でも喋っておりますが、ちょっと変わった取り組み(Lailielはそもそもがちょっと変わっている)を、面白がってくれる似たもの同士のみなさまがいるから表現活動ができているし、そ

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    • 2nd EP「トーキョーのライリエル」tete-a-tete(内緒話)〜過去の「東京」の記憶を今の自分のものにする〜

      かなりnoteを書くのが遅くなってしまいましたが、2024.4にリリースした2nd EP「トーキョーのライリエル」のtete-a-teteを書いていないことに気づいたので、今ここで。 imaginary city 369番街。迎えにきて。このEPは、電話越しの受話器の声から始まります。 彼女がいるのは、imaginary city 369番街。空想上の街のようですが、ここは確かに存在します。 そう、このEPにで今から歌われるのは、実在する街「トーキョー」の物語。 壊さ

      • 2023年振り返り。

        年だとか、記念日だとか世の中的なイベントだとかに、全くと言っていいほど興味がない。歳を経るごとにさらに興味がなくなってきている。私は自分の時間軸で生きていく。 とか思いつつ、 2023年は、とにかく密度が濃くて、やりたいことやって、様々新しいことが始まった年でした。総じてとてもいい年だった。 なので簡単に、振り返りというほどでもないですが記録を。 1月、髪をバッサリ短くしてスタート。 マリークワントと、アンナカリーナと、アリスプランに触発されて。 そしてやはり演劇音

        • ライリエルの《バター、トースト、ジャム》tete-a-tete(内緒話)〜5年越しのあの舞台から繋がる、ライナーノーツ。〜

          2018年1月。 「音楽監督か…舞台には出ないだろうし、主演みんな芸能人だし…(超失礼)…A席でいいか…」 そんな気持ちでチケットを取り、初めてのKAATにて3階席後方で見た、演出谷賢一×音楽監督志磨遼平の舞台『三文オペラ』 この作品を見た時、私は何か大きな雷に打たれたような、中学生の時に初めてロックを聞いた時のような(そんな経験を20代後半になってすることになるとは)、とにかくこの舞台は、そんな自分の中での大事件となる舞台だったのでした。 ※そして奇跡的偶然によりその後千

        【演劇×音楽の実験】初企画「Fondre vol.1」の記録〜tete-a-tete(内緒話)〜

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        • ライリエル
          12本
        • マリエの日記
          14本
        • マリエの芸術録
          6本
        • マリエの走り書き
          6本

        記事

          1st EP「debut」 tete-a-tete(内緒話)【後編】〜露伴先生と、「カフェにて」のその後。そして〜

          大変遅くなりましたが……tete-a-tete【後編】をお届けします。 後編が大変遅くなったのには訳があって、そちらについても後ほど。 ▼前編はこちら 1. ジャケット&アーティスト写真について まず、EPのジャケットとアーティスト写真について。 こちらはさまざまな要素や意味合いが含まれているのですが、早速ネタバラシをすると、こういうことでした。 ポージングは完全にアドリブ(この露伴先生を真似たつもりはない)のですが、顔の角度などそっくりで、この画像を並べてみてびっく

          1st EP「debut」 tete-a-tete(内緒話)【後編】〜露伴先生と、「カフェにて」のその後。そして〜

          1st EP「debut」 tete-a-tete(内緒話) 【前編】 〜フランス映画とあの曲と〜

          0.はじめに このページにたどり着いてくれてありがとうございます。 1st EP「debut」聴いてくれましたか?ここで初めて出会ってくれた、まだの人は、こちらからぜひ。 「音楽とそのまわりの芸術の境界線を自由に飛び越える」というコンセプトのもと、映画や絵画からテーマを得て、音楽的にも様々なオマージュを加えながら制作しました。 ちなみに今回の裏テーマは「好き勝手に、自由に、まずはやる」。 イメージや作品の種はたくさん手元に湧いてくるのに、「もっとクオリティを上げてから世

          1st EP「debut」 tete-a-tete(内緒話) 【前編】 〜フランス映画とあの曲と〜

          【Lailiel】 Statement &Info 〜本格始動します。〜

          私はからっぽ、“かけら”の集まり。 だから、何者にもなれる。 私にはたくさんの「欠けているもの」がある。 たぶん、本能的に、運命的に、その隙間を埋めるように 音楽や芸術や空想が、私の身体を満たしている。 天才にも狂人にもなれずに どうしても捨てられないものを引きずりながら 道の真ん中を歩けない感覚が手に取るようにわかるのに ふらつきながらも道の真ん中を歩いて来ることができてしまった 私は中途半端。 でも、その道中で出会って集めた、そして自分の中の欠落から育った たくさ

          【Lailiel】 Statement &Info 〜本格始動します。〜

          #2『Le Fou』について【後編】〜画面を彩る小道具たちの話〜

          前編に続き 今回は素敵な小道具たちについての話を。 2枚の絵画壁に貼っている2枚の絵画は、山中康成氏描いてもらいました。 すでにたくさんの素敵な作品があり(instagramなどぜひ見てください) そのどれかを撮影に使わせて欲しい、とお願いをしたのですが、 まさかのこのMVのために新たに作品を描いてもらえることに…!! 撮影まで期間も短かったのにも関わらず、イメージにぴったりの素敵な作品を(しかも複数!!)描いていただきました。本当にすごい。 『気狂いピエロ』がイメ

          #2『Le Fou』について【後編】〜画面を彩る小道具たちの話〜

          #2『Le Fou』について【前編】〜生まれた経緯、ゴダール、二人の自分、などの話。〜

          ライリエル2作目の楽曲と映像作品を公開しました。 一人二役の映像。 今回も企画・コンテ作成は自分、撮影はオオハラさん、編集も自らで行うというDIY方式です。 アーティスト写真ももオオハラさん撮影。 前回同様、今作もとあるアート作品をモチーフにしています。今回は映画。 ジャン・リュック・ゴダール監督の『気狂いピエロ』という映画です。 主演はアンナカリーナ。以前、アンナカリーナの追悼企画で彼女の映画を見て、虜になりました。 前作は、完全に藤田嗣治の絵画から全てを膨らませ

          #2『Le Fou』について【前編】〜生まれた経緯、ゴダール、二人の自分、などの話。〜

          #1 『Tokyo(etude ver.)』について 【後編】〜あの場所もなくなって〜

          ▼前編・中編はこちら 前編の記事にも書いていた、「なくなっていく場所」について。 この曲の歌詞「あの場所もなくなって」には色々な意味が込められていますが、 オリンピックを前にして、"再開発"の名の元どんどん無神経に壊されていく("むなしや 槌が鳴り止まぬ" です)、上京したての自分の心をとても躍らせた「東京」の風景。その後も、コロナの影響でどんどんなくなっていく、大切な場所たち。それをきっかけに生まれた歌詞です。 「無くなってしまう、しまった場所」を少しでも形に残したく

          #1 『Tokyo(etude ver.)』について 【後編】〜あの場所もなくなって〜

          #1 『Tokyo(etude ver.)』について 【中編】〜黒く潰した便箋と、花〜

          9/10に公開した1作目『Tokyo』についての続き。 3つの編の中で、一番重たいし、ここで初めて表に出すこともたくさんです。 ▼記事の【前編】はこちら 黒く潰した過去たちはテーブルの上の黒く滲んだ便箋には、私にしか読めない文字でこんなようなことが書いてありました。 私は恵まれた家庭に生まれた 夢はバレリーナで サウンドミュージックが大好きで 一人で遊ぶのが好きだった 弟が生まれた 父は病気になり 家からいなくなった 私はオーボエを吹くようになった 音楽が私を守った 誰

          #1 『Tokyo(etude ver.)』について 【中編】〜黒く潰した便箋と、花〜

          #1 『Tokyo(etude ver.)』について 【前編】〜前置きと、Foujitaの絵〜

          前回書いた「こんな活動をしていきたい」を元に まず作ってみた第1作目が『Tokyo(etude ver.)』です。 全部自分でやってみた=(etude ver.) 今回、まずは全部自分でやってみることにしました。 ・作詞作曲歌(は今まで通りですが) ・DAWで楽曲制作 ・MIX ・映像編集(撮影は信頼のオオハラさんにお願いしました。編集を教えてくれたのもオオハラさんです。大感謝。) 全部自分でできるぜ!とは微塵も思っていません。 たくさんの人の力を借りないと、そして匠

          #1 『Tokyo(etude ver.)』について 【前編】〜前置きと、Foujitaの絵〜

          ライリエル(Lailiel)、始動。〜solo PJ始まります、の話。〜

          ご無沙汰してます。マリエ映茉です。 この度、2021年3月まで4人体制バンドで活動していた「花散るライラ」を個人の音楽プロジェクトへ移行し、 「花散るライラ」改め「ライリエル(Lailiel)」として活動を開始します。 といっても、企画ライブが終わった4月から構想を始め、5月には制作を開始していたのですが、ライスワークに忙殺されたりもありながら(早く流れを変えたい)、やっと皆様にお披露目できるに至りました。 新しくつけた名前について少しだけ。「ライリエル」は前の名前の

          ライリエル(Lailiel)、始動。〜solo PJ始まります、の話。〜

          「終わりにしたい」から始まった3つの走り書き。〜深夜の独り言、の話。〜

          久々に、身近な人間から「終わりにしたい」と連絡がきた。 端的に言うと「しにたい」に近いやつだと思う。 来たな、と思った。 以前はこんなことがあると、私まで巻き込まないでくれ(下手すると私も持っていかれる)、という気持ちで、目を逸らしていた。 でも今は、連絡してくるなとも思っていないし、むしろ適度にちゃんと吐きだしてくれればいい、それにいい意味で適当な言葉を返すから、と思っている。 そして同じようなことを思っている人間は、たぶん他にもたくさんいるよ、と思ったりする。 前

          「終わりにしたい」から始まった3つの走り書き。〜深夜の独り言、の話。〜

          コロナ期間とミスiDと〜偶然と進化の話。〜

          2020年を経て、私はきっと、ものすごい変化と進化をする。 (と先に宣言しておく。書いてしまえば後戻りできない。) 2020.4〜の記録(或いはミスiDへの布石)きっと誰しもがそうだったと思うが、どうにもこうにもめちゃくちゃで心がダメになりそうだった3月〜5月(そしてその後も)。 でもその期間で本当にいろんなことを考えたり、感じたり、新しいことに挑戦したり、自分が進化するきっかけも多かったと思う。 (この時期のことは複数の別noteにも記録してある) 自分は何がしたいのか

          コロナ期間とミスiDと〜偶然と進化の話。〜

          錆びついた心が動いた音楽の話。〜あの3ヶ月の音楽についての記録〜

          2020年4月からの数ヶ月の間、 正直、コロナ以前の想い出が詰まった音楽は、積極的に手を伸ばせなかったし、通常な気持ちでは聞けなくなっていた。 あれだけ愛していたものが、それがもう元の形では戻ってこないかもしれないという事実に、とてもじゃないけど向き合うことはできなかった、目を逸らしていたかった。 大好きな音楽家の10周年記念ベストアルバムでさえ、最初に一度聴いて以降、通しては聴けなくなってしまった(たまに精神状態がいい時に曲を単発で聞くと、ものすごい破壊力である。)

          錆びついた心が動いた音楽の話。〜あの3ヶ月の音楽についての記録〜