見出し画像

マンデン(マンディーン)占星術とは

占星術は、もともと国を治めるためのものでした。
星の動きと世の中の動きの関係を研究し、未来を予測してより良い国を築くための学問だったのです。

マンデン占星術は、西洋占星術の起源とも言えるのです。

マンデン占星術

マンデン(マンディーン)占星術は、国家や民族などを一単位として考え、政治、経済、文化的な流行、自然環境などを予測する技法です。


占うタイミングは?

マンデン占星術を使って星読みをするときに使われる主なホロスコープを解説します。

四季図

春分・夏至・秋分・冬至のホロスコープを指します。特に春分図は、国家の一年を占うとても大事なホロスコープになります。

  • 春分図:春分の日のホロスコープ。次の春分の日まで影響する。

  • 夏至図:夏至のホロスコープ。次の秋分の日まで影響する。

  • 秋分図:秋分の日のホロスコープ。次の春分の日まで影響する。

  • 冬至図:冬至のホロスコープ。次の春分の日まで影響する。

秋分図は、一年の後半を占うとの見方もありますし、春分図をベースに、夏至・秋分・冬至は補足的に解釈するという見方もあります。

いずれにしても四季図では、全ての天体をキッチリ読む!というのがセオリーです。

新月・満月図

新月と満月のホロスコープです。
新月は次の満月、満月は次の新月まで影響します。

日食・月食図

日食と月食のホロスコープです。
日食と月食は、実際に観測できるエリアへの影響が一番大きくなります。

それぞれ、およそ半年間影響します。日食は3年近く影響する場合もあります。太陽が私たちに与える影響が、いかに大きいかを表していますね。

始原図(国家のネイタルチャート)

西洋占星術では、国が建国したときのホロスコープを始原図と言います。国家の出生図(ネイタルチャート)ということですね。

始原図と四季図をあわせて読むと、未来予測の精度がグッと上がります♪

始原図は、憲法が議決された瞬間、独立を宣言した瞬間、全く新しい政権が誕生した瞬間などを国家の誕生と考えます。

日本の始原図にはいくつかの候補がありますが、日本国憲法衆議院可決時の1946年10月7日PM2:53@東京が、一番用いられているようです。

世界各国の建国データ

各国で、いくつかの候補がある場合もありますが、ここでは省略しています。

  • 日本(戦後):1946年10月7日PM2:53@東京

  • アメリカ:1776年7月4日PM5:10@フィラデルフィア

  • イギリス:1801年1月1日AM0:00@ロンドン

  • フランス:1958年10月6日PM6:30@パリ

  • 中国:1949年10月1日PM3:15@北京

  • インド:1947年8月15日AM12:00@ニューデリー

天体・ハウス・アスペクトの意味

マンデン占星術では、個人のホロスコープ解釈とは少し意味が異なります。

10天体の示す意味

  • 太陽:国、首相、大統領、君主、当局のリーダー

  • 月:大衆、世論、コミュニティ、家族、女性、農業

  • 水星:通信、メディア、教育、文学、広告

  • 金星:金銭、経済、芸術、演劇、音楽、娯楽、ファッション

  • 火星:軍事、戦争、暴力、攻撃、工学

  • 木星:宗教、聖職者、貴族、年長者、法律、法廷、正義、出版、海外旅行

  • 土星:権威、秩序、伝統、歴史、安定、鉱山、義務、困難、死

  • 天王星:変化、革命、革新、無政府状態、テクノロジー、地震

  • 海王星:理想、夢、流行、アルコール、改革、芸術

  • 冥王星:崩壊、破壊、再生、探偵、刑事、アンダーグラウンド、原子力

12ハウスの示す意味

  • 第1ハウス:国家、国家のイメージ、国民、民衆

  • 第2ハウス:財政、財産、金融市場、金融機関、国内取引

  • 第3ハウス:輸送、郵便、交通、通信、メディア、教育、文字、文学

  • 第4ハウス:土地、家、不動産、農業、飼育、収穫物、地殻、鉱山、鉱物、気象、野党

  • 第5ハウス:芸術、演劇、娯楽、スポーツ、ファッション、レジャー、子供、投機、証券取引、植民地、属国、隠し事の露見

  • 第6ハウス:健康、衛生、食料、兵役、軍隊、警察、消防、公務員、労働者、労働組

  • 第7ハウス:外交、条約、同盟国、紛争、ビジネス関係、合意

  • 第8ハウス:税金、証券、債務、死、遺言、相続、損失、社会保障、国際金融、多国籍企業

  • 第9ハウス:外国、宗教、教会、聖職者、法律、法曹人、弁護士、正義、高等教育、出版、投資、研究

  • 第10ハウス:政府、与党、国会、首相、大統領、上流階級

  • 第11ハウス:通貨、議会、同盟国、地方自治体

  • 第12ハウス:密室、密約、病院、刑務所、拘束、慈善事業、内なる敵、秘密の組織、スパイ、亡命者

主要アスペクトの示す意味

  • コンジャンクション:大きな方向性を変えるような教訓が生まれる。

  • オポジション:対立する考えが同時期に発生する。困難を伴うことが多い。

  • トライン:エネルギーが充実し、計画を遂行する後押しとなる。

  • スクエア:互いに足を引っ張り合う。困難を伴うことが多い。

  • セクスタイル:穏やかにエネルギーが充実するが、重大な変化は引き起こさない。

個人の出生図(ネイタルチャート)だけでなく、ホロスコープから世の中の流れが分かるようになると、さらに星読みがおもしろくなりますよ♪


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?