フリープランナーって何?
そもそもフリープランナーとは?
はじめましての方に「フリープランナーです」と名乗ると
業界関係者の方でない限り「???」が浮かんでいるのが目に見えます。
「プランナーさんでもフリーの方っているんですね!」
というこのお仕事の知名度の低さ!!!
自分でも笑えるほど!
ウェディング業界の方々にとってみると認知度は100%だけど
一般の花嫁さんにしてみればまだまだ知らない方も多い「フリープランナー」というお仕事を私なりに解説させていただきます。
フリープランナーとは「会場に所属しないフリーランスのウェディングプランナー」
一言で言えばそういうことです。
私は新卒から12年間、会社員としてウェディングプランナーをしていました。
結婚式場に勤務し、そこで出逢うお客様にその式場に所属するウェディングプランナーとして担当をさせていただく。
ウェディングプランナーというとそもそも「式場にいる人」という考え方をされる方が多いかと思います。
「会社員」と「フリーランス」の違いはご存知だと思うので
ここでは「ウェディングプランナー」バージョンで比べてみましょう。
結婚式場のウェディングプランナーは会社員です。
その会場を誰よりも良く知っていることでしょう。
その会場の「教会」や「パーティー会場の雰囲気」を隅から隅まで知っています。
そしてその会場と提携する「写真」「映像」「お花」「衣裳」「引出物」
それぞれの商品や特徴を熟知しています。
私も熟知してきました。
そしてその式場を12年間大切にしてきました。独立した今でもです。
その上でもう一度言います。
結婚式場のウェディングプランナーは会社員です。
ということはつまり「会社の売上のために貢献すること」が求められます。
「その結婚式場」を未来にも存続させること。
これってとっても大切な考え方。
だってお客様が結婚式をした想い出の場所が無くなってしまったら嫌だもの。(私はそう思います)
結婚式を取り巻く環境は開かれている
結婚式場で12年間、ウェディングプランナーとしての多くを教えていただきました。沢山のお客様と出逢い今でも仲良くさせていただいています。
私のベースをあくまでもそこで築かれたものです。
ただ新卒で入社した2009年から結婚式を取り巻く環境は大きく変化をしました。
ゼロ知識だったお客様は今ではSNSで世界中の素敵な結婚式を知っています。
あんなに素敵なカメラマンさんがいること、こんなに素敵なクリエイターさんがいること、自分の好みを叶えてくれそうな最高なスタイリストさん、ヘアメイクさんがいること。
「プレ花嫁さん」「卒花嫁さん」がご自身の結婚式を発信し、
いろんな知識や経験を次の花嫁さんに届けています。
こんなにも多くの選択肢が溢れる中で、結婚式をする場所を決めることから
結婚式をしたことがない新郎新婦がはじめるなんて、それって実はとっても大変なこと。
ウェディングプランナーのお仕事は「結婚式をつくる人」。
であるならば、結婚式場にたどり着いた新郎新婦に営業をしてその会場に
決めていただき良い結婚式をつくるという工程は
あくまで結婚式準備の途中からのお手伝いだと私は考えます。
欧米ではフリープランナーが当たり前
日本では結婚決まったらあの雑誌!
その中から「どの式場を見に行く?」とふたりで相談して見学の予約。
口コミを調べたり、SNSを調べたり、式場を比較検討して数を絞り
3件くらいまわるかな。
それぞれの式場の良いところを教えていただき
おふたりのスタイルに合った場所に決定!
そこでどんな人がプランナーさんになってくれるのかなと結婚式準備がはじまっていくことが多いかなと。
ただ海外では順番が真逆!
まずはウェディングプランナーを決めます。
そしてその人と一緒に場所を決めて、チームを組んで、結婚式をつくっていくそうです。
これがフリープランナーのお仕事スタイル。
そもそも海外だとウェディングプランナーと言えばこのスタイル。
結婚式の作り方の最初の一歩目から違うんだと衝撃です。
どちらのスタイルが新郎新婦にとっての「良い」なのかは
人それぞれかと。
式場から選んでそこで出逢ったプランナーさんを信じて任せる。
人から選んでその人と一緒につくっていく。
どちらが良い悪いでは決してありません。
結局「式場のプランナーさん」「フリープランナー」どっちが良いの?
以前私にプロデュースを依頼して下さった花嫁さんから
最初の最初のやり取りでこんなご質問をいただきました。
「式場のプランナーさんとフリープランナーさんって何が違うんですか」
このおふたりは結婚式場をすでに決めてお打合せが始まっていましたが
何かしっくりこない中で私の存在を知って下さったご夫婦でした。
「何が違うか」と聞かれたら「フリープランナーとは何か」について
これまで書いてきたようなことをお伝えするのが良いのかなと頭をよぎりましたが
そんなことは答えにならないだろうと思い(この記事の意味ナニ?)
こう答えました。
「式場かフリーかでプランナーの違いは語れない。
式場にも素敵なプランナーさんは沢山いらっしゃる。
だからmarico weddingという私個人を見ていただけますか」
今考えれば「私か、私以外か」みたいな答え方で笑えますが
私が(そして多くのウェディング業界の方々が)
結婚式について真剣に考え抜いて導き出される答えの中に
「結婚式は人がつくるものである」というシンプルな想いがベースにあります。
「人」で選ぼう それ以上は無いのだから
結婚式をつくる上で
ウェディングプランナーはもちろん、カメラマンさん、映像のクリエイターさん、お花のフローリストさん、ドレスのスタイリストさん、ヘアメイクさん、他にも数えきれないくらいの方々がふたりの一生に一度のために
本気でプロの仕事をします。
ふたりはほとんどの場合がはじめての、そして最後の、人生でたった1回の結婚式。
その日を大成功させたいにも関わらず、完全初心者。
これはえぐい。
星の数ほどある式場、無限に広がる選択肢。
正しい選択ができるかは正直分からない。
そして1回しかないのであればそれが「正しい選択」だったかも分からない。
だからこそ「誰を信じて任せるか」
ふたりが信じて選んだことを正解にするために私が存在します。
結婚式は「人」がつくるものだから、「人」から選んでみませんか?
まとめ
近い未来、私がフリープランナーと名乗ったときに
「ああ!フリープランナーやってるんですね!」とすぐ伝わる日がやってきます。
今はまだハテナが浮かぶ職業ですが間違いなくメジャーになる日が来ます。
まずは多くの方に「フリープランナー」という選択肢を知っていただけたら幸いです。
お読みいただきありがとうございました!
marico wedding 宮川真理子