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私の人生に突然、うつ病が現れた!
といっても、「間接的に」、とでも言いますか、
私自身がうつ病になったのではなく、夫がうつ病になりました。
2016年の暮れに診断され、かれこれ8年。
11年間の結婚生活のほとんどが、夫のうつ病との共生です。
本当に突然でした。
いや、後から思い返すと、あれもこれも予兆だったんだ、てことはあったけども。
仕事が好きで、明るくて、真面目で、人としゃべるのが大好きな夫が、
まさかうつ病になるなんて、想像したこともありませんでした。
だから予兆に気付けなかったんですね。
今はうつ病と診断される人が増え、社会問題にもなっているので、
うつ病がどんな病気なのか、広く認識されつつあるとは思いますが、
まだまだ「他人事」だと思っている人が多いのが現状ではないでしょうか。
一緒に仕事してる人とか、友達とか、家族とか、もちろん自分とか、
身近にうつ病の人がいないと、どこか遠い場所の話と思ってしまうのは仕方ありません。私たち夫婦もそうだったし。
そして「気の弱い人がなる病気」だと思っている人もたくさんいるはず。
でもね、そうじゃないんですよね。
・真面目
・何事にも一生懸命
・みんなのムードメーカー
・めっちゃいい人
こういうタイプの、所謂「陽キャ」っぽい人も、うつになる危険性大です。
もちろん、これらに当てはまらないタイプの人でもうつになる人はいます。
いつも控えめなあの人だって、
高圧的な態度を振りかざすムカつく上司だって、
リア充ぶりをキラッキラに飾り立ててSNSに投稿しまくってる誰かさんだって、
どんな人でもうつ病になる可能性はあります。
でも私も昔はそんなこと知らなかった。
有名企業の管理職でバリバリ働く夫には、全く関係ないことだと思ってた。夫の友達も、両親も、みんな口を揃えて「まさかあいつが…」て驚いた。
もちろん、本人も。
本当にこうやって、思いもよらず、
私たち夫婦の人生にうつ病が入り込んできたのです。
それからの8年はまさに山あり谷あり。
いや、谷の方が多かったかな。
ほとんどが谷の、時には谷のどん底まで落ちながらも、
この結婚生活をどうやって過ごしてきたのか。
うつ病の実態と、妻である私がどう感じ、夫にどう接してきたのかを、
このnoteで伝えていきたいと思っています。
今、まさに突然のことに戸惑っている誰かのために。
深い谷からどうやって這い上がればいいか分からない誰かのために。
それが、私たち夫婦の人生に、うつ病が現れた意味だと思っています。