選択の先にある道
私が見たその者の姿は前進黒ずくめでお面のようなものを被っていた。次の瞬間、私は崩れ落ちた。視界が消えながら、左手に持っていた何かを守ろうという意識だけが残っていた。それはとても大切なモノで、侵入者はそれを奪いに来たということだけが頭に浮かんだ。
これは夢の中で、私が何者かに殺された瞬間の記憶。
私がいた場所は実家だった。遠く南西(実際の地図では)の方で煙が上がる。映画のインディペンデンスデイの地球を侵略しにくるエイリアンのような母艦のようなものの下で煙が上がった。街が一瞬で破壊されたように映り、こっちに来ると察した。逃げるにしても、時間がないと悟った。数十秒でこっちに来る。そう思って、一緒にその家にいた下の子と父を2Fの母屋から離れに移し、隣の工場に隠れるように告げた。私は何の目的で来たのか、何がやってきたのかを確認しなければと考えていた。離れから隠れて、それを見届けようとしていた。
侵入者が家に侵入する。2Fの部屋のドアを開けたことに気付き、隙をついて窓から何者が侵入したのかを捉えようとした。室内に入ったのは2名。物色する様子を感じ取った。何かを探している様子だった。そのひとりが窓に近づいた時に見つかってしまった。
人なのかどうかもハッキリはしないが、なんとなく人型でお面のようなものを被っているようにも感じる。スターウォーズのダースベーダーのような感じの2人組。とっさに何か攻撃できるモノを探し近くにあった水色の刃物が目についた。これを棒に結び付けやりのようにすれば、侵入者をやっつけられる、そう思ったのに手に取る際に屋根から落としてしまった。
そして、立ち上がって相手の顔を見る瞬間に何かで撃たれた。ピストルのような玉ではなく、レーザーか何かだと思う。ただ痛みはない。夢の中だからだ。崩れながら、スローモーションのような感覚になって、視界を失う中、侵入者は私が左手に持つピンクの扇子のようなものを狙っていたことが感覚で分かった。でも、何もできなかった。
次の瞬間、また最初のシーンに移った。夢の中にいることに気付いた。夢の中の出来事だが、次は奴らをやっつけようと思った。侵入者をやっつけ、逆に母艦に潜入してやると、スターウォーズの世界のような感覚に完全になっていた。ジェダイでもないのにだ。
今回は武器を作ることにした。あの水色の刃物、短いライトセーバーのようなイメージだが、これを棒に結び付ければやりになって、ビームライフルを持つ敵に勝てると思った。現実ならハチの巣確実なのだが。
そして、敵が狙うものが何かを思い出した。手に持つピンク色の扇子のようなもの。これはおそらく扇子ではない。これを守り切らなければならないと思った。
敵が侵入するまでの時間はわずか数十秒。でも、それだけあれば十分だった。今回も父と子を先に逃がし、今度も離れの屋根に飛び移り、槍をかまえて待っていた。
窓が開く。侵入者の姿を捉えた瞬間に槍を相手の心臓めがけて突き出した。
そこでスマホの着信がなる。夢の中であることが分かったので、メールが来たと分かったが、敵をやっつける姿を確認するまでは、眠りから覚めずにいたいと思ったが、またメール音が鳴る。
うるさいメール音を止めるために、そこで起きた。もえたろさんからのメールだ。
夢の続きを見るために、すぐに目をつむった。でも、その夢に戻ることはできない。選択の先にある道を見たかった・・・。
目を閉じながら、夢占いの分析を始めた。殺される夢は復活を意味する。ピンクと水色が何かはすぐに分かった。父(老人)と子が何を意味するのかも分かった。煙の印象は黒色なので、これは本来悪いイメージではあるが、遠くにあることから、対岸の火事のようなもの。それ自体はたいした意味をなさない。侵入者が何を指すのかは分からない。でも、それは私が嫌うものなのだろう。こんな夢を見ても、怖いとか悪い印象は一切受けず、逆にメラメラとしたものが心に灯った。
ひさびさに見た夢ではあるが、現状が変わることを教えてくれたのだろう。ありがたいことなのだが、夢の中くらいは穏やかで楽しい夢を見せてもらいたい。
夢の中の私は私であっても、それは私だけを意味するのではなく、会社を意味するのだろう。
夢の中でも、逃げ出さずに踏ん張った自分がそこだけはよくやったと感じる。ワンピースでは白ひげが好きだから。
白ひげのことが頭に浮かんだら、父のことを思い出した。父はかつて会社の役員会議の場で、お偉いさん方を前にして「無知は犯罪だ!」という言葉を発言し、その場にいた者を凍り付かせたという話を聞いたのを思い出した。
間違っていることには、頑としてクビを振らない父とはこれまで何度も衝突してしまったが、そうした中で、私も父の姿勢を学んできたのだろう。
私は父とはまるで違う道を進んだ。けれど、それは仕事が違うということだけであって、人生ということで考えると同じ方向に進んでいると思う。それは私が学生の頃、目指していた父の背中であって、今年も道を外れずに進めたことにほっとしています。
先日、ウラナーウの皆様宛のメッセージを記しましたが、ウラナッテの皆様にも同じ気持ちを抱いています。しかし、ウラナッテに関しては立場上思ったことをそのまま書くのは不適切だと思うので避けてますが、鑑定士の皆様には感謝の気持ちでいっぱいです。