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2014.10.12 積み重ねの先に。
八王子市民大会1回戦
vs上柚木中
(中3ラストマッチ)
前半0―2
後半1―3
1―5で敗戦。
相手は、この代での八王子市中体連チャンピオン。
もし1年前に対戦していたら、ボールを持てずに同じ結果だっただろう。
しかし今日、何度ベンチで唸ったことか。
「魅せて勝つ!」明八、2年半の積み重ねを見た。
もちろん相手も積み重ねている。
が、積み重ねの質が全く違う。
個性的な選手たちが、それぞれの方法で誘い、逆を取り、剥がしきる。何人も抜き去っていく。
日本人はドリブルができないと言われて久しいが…。
何もできなかった少年たちが、たった2年半でこれだけの進化を見せてくれる。
ドリブルしか練習していない選手たちが、感性でパスを繋ぐ。
予測不可能。言葉にできない。
ワンツー、スイッチ、3人目。
誰も教えていない。
何も教えていない。
積み重ねの中から自然と滲み出るアイデアと閃き。
60分で、のべ何人を置き去りにしただろうか。
痛快。爽快。
楽しいプレーを見せてくれた。
それでも、巧いと強いは違う。
巧いと怖いも違う。
巧さが上手さに繋がっていない。
今あるテクニックとアイデアだけではゴールまで辿り着けない。
サッカーの目的はゴール。
ここを、指導者も選手も勘違いしてはいけない。
「見せる」から「魅せる」、その先の「魅せて勝つ!」へ。
決してサッカーエリートではない少年たちが、積み重ねながら勝つのは難しい。
大切なのは、続けること。
地味に。地道に。
自分自身の可能性を信じること。
絶対に諦めなければ、亀でも最後に笑えるから。
いつ勝てるのか、誰にも分からない。
そんな簡単な話でもない。
でも、続けていれば必ず…。
この積み重ねの先に、少年たちの明るい未来を確信している。
遠回りした事で得るものがある。
一足飛びで成功しないで良かった、と言える時もある。
腐らず、未来をみつめる。
今の僕もそんな気持ち。
自分がこの先どうなれるのか、考えながらサッカーと向き合い続ける。
「今さらなにを」と言われるかもしれない。
でもこれは自分との勝負だから。
(三浦知良)
最後の最後まで、会場まで足を運んでくださった3年生保護者の皆さん、心より感謝申し上げます。
ありがとうございました!
熱病フットボーラー OMA