迷惑かけてかけられて
子どもがもっと小さいとき
子どもの体調不良で仕事や予定を急にキャンセルしなきゃいけないとき
気持ちがすごくしんどかった。
熱を出した子どもこそしんどいのに
免疫つけながら少しずつ丈夫になっていくのに
私もそうやって大きくなってきたはずなのに
子どもが風邪をひくことは周りへの迷惑につながり
「迷惑かけてすみません」って謝りながら
早くよくなって!と念じながら看病していた。
でも周りの人はいつもほんとに優しくて
実家が遠くてすぐに頼ることができない私を支えてくれた。
もともと人に頼るのが得意でなかった私、
万が一頼った時にはその人に同じ量のお返ししなきゃいけないって
思っていた私に、ある時友人は言った。
今たくさん迷惑をかけても、
それをいつかまた別の人に返せばいいんだよ。
ただでさえ子どもが小さくて忙しい時に同等のお返しするなんて無理な話。
「ありがとう」と受け取って
いつか自分に余裕ができた時に
周りにいる困っている人を助けてあげたらいい。
その言葉を聞いてから
私の気持ちはとても楽になり
自分が「いつか」の立場になれる時を遠く見つめながら
思う存分、周りに頼ることができるようになった。
少し前から話題の「子持ち様」論争
職場で子どもがいる人は早退も優遇されて
なんで自分ばっかり迷惑こうむらなきゃいけないの?
という気持ち、
これもわかる気がする。
きっとその「迷惑」をこうむったのが
一度や二度ではないだろうから。
そして中には、「子どもがいたら仕方ない」
と当たり前のようにふるまう人もいるだろうから。
そして予定外の残業を重ねるのはほんとキツいことだから。
それを
「善意で見守ってあげて」
「子どもがいる人は仕方ないんだよ」
なんてことは簡単には言えない
「子どもは社会の宝」
「子どもは社会みんなで育てていこう」
は日本ではまだまだ綺麗ごと
(シンガポールには結構その思想が根付いてるように思う)
他人のタスクで残業したときには何か特別手当がでるような、
仕組みづくりも不可欠だと思う。
お母さんだけでなくお父さんも休暇取得しやすくなるようにすることも含めて。
あるいは、みんなが休暇を取得するのが当たり前の組織へ改革するか。
誰かだけがしんどい思いをするのは違うし、
サステイナブルでない。
でも、どうにもこうにもがんじがらめになったとき、
子持ちでも子持ちでなくても
それが生理休暇かもしれないし
介護休暇かもしれないし
気分転換の旅行かもしれないし
メンタルがちょっとしんどくなったときかもしれないし
アニバーサルディナーかもしれないけれど
率直に「お休みいただきます」と言える
優しい社会であってほしいと強く願う。
迷惑をかけること=悪ではない。
迷惑かけてかけられて。
ありきたりのことばだけど、
人間は人と人の間で生きていくものだから。
今すぐには無理でも、いつかの恩返し。
みんなが生きやすい社会になればいいな。
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