夜明け前の弱音
朝の4時25分。最近、トイレに起きてから眠れなくなることが多い。頭がぼんやりしていて、間違いなく眠いのに眠れない。こんな状態で投稿するのは躊躇するけれど、記録として記しておきたいと思う。
妊娠9か月。おなかは1か月前と比べると格段に大きくなった。動くとすぐ張るし、一昨日はズボンをはくときに腰をグきっとやってしまった。おなかの中の人の動きは日々、強さを増している。いよいよ出産が近づく実感がわいてくるし、早く会いたい気持ちは確かにある。
ただ、自分の中で、自分中心主義の性格との闘いは激しさを増している(気がする)。
まず、妊娠にともない、移動や行動が制限される→人に会えない→刺激が少ない→退屈・孤独・・・というループが苦しさを生む。新しい出会いや経験を欲する気持ちがもともと強いため、外に出ていけないのはつらい。
さらに、お酒を飲むことがアイデンティティの一つだったのに、飲めない。最近は飲み会に長時間座っていることもつらい。夜はおとなしく家に帰って、夕ご飯を作って食べて、お風呂に入って・・・という当たり前の日常が続くと、またも退屈や孤独感が出てくる。
こんなことをつらつら書いていると、「ちょっとぐらい我慢しろよ、もう十分色々好き勝手やってきたでしょう!!」という心の声も聞こえてくる。まったくもって正論である。振り返れば、20代から仕事人間で生活そっちのけの日々、さらに30代半ばに留学したり、バックパッカーしたり。遅ればせながら、38歳にして初の妊娠。一般的にみたら、「うん、そろそろ落ち着こう」と肩をたたきたくもなる。
頭では十分わかっている。
だんなさんには、「自分の好きにやってきた人生とは違って、自分ではどうにもならないことを受け入れていく大事な修行かもしれないね」と諭された。きっと、今までの自分から変化するために必要な修行なのだろう。
子供がいる友人は、「色々な人に会うよりもっといろんなことを赤ちゃんが教えてくれるよ」と励ましてくれた。そう、私もそうだと思う。今までの人生で味わってきた喜び、刺激、感動とは違う、すばらしい何かがあると思っている。
それでもね、と言ってしまう。
この数か月で妊娠、新しい土地への引っ越し、新しい仕事、と生活が劇的に変わった。何かすごく嫌なことがあるわけではないのだけど、退屈さも孤独も、今までよりずっと私を刺激する。「焦るな焦るな」と呪文のようにつぶやくけど、全然効き目がない。
ああ、あと3分で朝5時。
自分勝手でもみじめでも人をうらやむ弱さも、仕方ない。人間だもの。今はひとまずそんな弱さを抱えて、また寝よう。
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