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22から29 「恩」と「感謝」の人

2月、まだまだ寒空の下で行われていたキャンプ。
そこで釘付けになった人、それが伊藤光だった。
去年、トレードで来てからは一度も球場でプレーを見ていなかったので気になっていた選手。
そして、一瞬で引き込まれた選手。

早々と「光様」と呼び始めてしまうぐらいには何だか不思議な雰囲気をまとっていて、今シーズンはバッテリーに名前があると嬉しくなる存在。

ちょうど似たようなタイミングで、横浜とオリックスから伊藤光に対するコラムが掲載されていた。(オリックスは球団からではなく、文春野球だけど)

どちらも読んで、どちらもしっかり泣いた。
選手のこととなると涙腺が途端に緩んでしまう。

オリックスにいた時の伊藤光のことは「金子と組んで最優秀バッテリーだった人」っていう印象。
恥ずかしながら、怪我に苦しんでいたことも試合に出れなかった日が続いていたこともあまり知らなかった。
いいキャッチャーだと思ってはいたからトレードのニュースを聞いた時には「なぜ、伊藤を出すんだろう……?」と不思議に思うぐらいだった。

「活躍することが、恩返し」
交流戦の1戦目、伊藤光のホームランを含めた活躍で勝利をおさめた。古巣のオリックスに対してもまだできる、って姿を見せられて。

……だめだ、山ほど書きたいことはあるのに何を並べても、陳腐な言葉しか並べられなくて光様に失礼な気がしてきた……。
そんな訳で各コラムをぜひ読んでもらいたい。そして思ったことがあればぜひぜひ語りたい。話しながら言語化したい、それぐらい大きい存在になりつつある。

とにかく、横浜に来てくれてありがとうって何百回、何千回だって思ってる。
「例のやつ」もいつもありがとう……!
横浜に来て、ミスを恐れずにプレーできるようになったっていうのはとてもうれしい。

なぜ私は宜野湾でサイン入りのユニフォームを置いてしまったのだろう。サイズがLサイズしかなかったことを差し引いても4か月後に心の底から後悔することをその時の自分に教えてあげたい。

*

「背番号22の志が果たされる機会は訪れない。一軍再昇格の声は掛からぬまま日々は過ぎ、あのマリーンズ戦が、伊藤にとってバファローズでの最後のゲームになった。」

明日からのZOZOマリンでのゲーム、もしかしなくても、伊藤光は並々ならぬ思いで挑むんじゃないだろうか。
いや、どうかな。「今は横浜でチーム一丸となって一勝を必死で取りにいきますよ」ってちょっと笑って言うのかな。
どちらにしても、横浜で迎える初めての交流戦がいい記憶になりますように。

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