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好き、はあっという間に時間を超える。6月22日ヤクルト-ロッテ戦

雨のzozoマリンからちょうど1年。NFBのArikaさんと小雨の神宮でロッテ戦を観戦。

今でもロッテの試合を観ると懐かしいような、でも、昔には戻れなくてさみしいような不思議な気持ちになる。

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15年ぐらい前、甲子園や京セラドームの三塁側で「7番」のマフラータオルを首に巻いて試合を観ていた。

セリーグとパリーグでそれぞれ好きなチームがあるのは昔から。
中でも、日本シリーズの初打席でセーフティバントを決めてしまうような強心臓と俊足が武器の西岡が大好きだった。

当時、関西にいたので交流戦にしてもオリックス戦にしてもビジター席。決して数は多くないけれど、迫力のある応援が強く印象に残っている。
ホームユニフォームのピンストライプじゃなくて、黒のビジターユニフォーム。真っ黒に染まった外野席と一糸乱れぬ応援、そして耳に残る応援歌がかっこよくて大好きだった。

西岡が掲げていた「先憂後楽」を都合よく解釈し、当時の座右の銘にしていた頃。
そして、「いつか、横浜と千葉の湾岸対決を観に行くんだ!」って心に決めていた頃。懐かしい。

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なぜか、そんな思い出と「7番」について考えていた朝。

今、ロッテの7番は鈴木大地。勝負強いというか、何か「持ってる」タイプで打って走り回って流れを変えられる選手、そんなイメージ。(あれ、私絶対好きなタイプやん)
今日は鈴木大地に注目して観ようと決めていた。

試合は初回から動いた。荻野のツーベースから鈴木大地のタイムリー、2人であっさり1点。鮮やか……。
荻野は5打数4安打1盗塁、鈴木大地は4打数4安打2HR4打数。足があって攻撃がつながる1、2番がたまらなく好き。西武もしかりだな。

レアードを初めて観られたのも嬉しかったし、寿司を握ってたのも可愛かった。藤岡のファインプレーも、柿沼の初ホームランも、何だろう「千葉ロッテ魅力詰め合わせ試合」だったんだろうか。

ヒーローインタビューは鈴木大地。開幕スタメンを外れたシーズンのスタートでしたがどうですか?なんて質問に
「心が折れなくて良かったです。ここからも驕らずやっていきます」
って答えていて、何だか泣きそうになった。

いつだって、その時々に必要なことは野球が教えてくれる。何の根拠もないけど、きっと今日ロッテの試合を観て、鈴木大地の活躍と笑顔を目の当たりにしたこともきっと意味があると信じたい。

2軍には、横浜高校と並んで好きな大阪桐蔭出身の藤原くんもいる。
福浦のユニフォームと、藤原のユニフォームを着たファンが並んでるのを観られる時代。

時代は移りゆくけど、やっぱり応援はかっこよかったし、空気感は変わってなかった。
そして、一回好きだったものは時間が経っても好きのままだった。

そんなわけで、ロッテの沼にあっさりと足を踏み入れてしまいそうです。zozoマリン、今シーズン絶対行こう……。


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