ピンチの時にこそ、楽しみをくれるチームになってほしい
ぷしゅっ、と缶ビールがしあわせな音を立てる。
今日は目が合ってしまったオリオンビール。夏になると不思議と飲みたくなる。
どうしたって連休前ってばたつくことはわかっていながら今日帰省を選んだ。
明日さっぱりした気持ちで帰るのもいいなと思ったけれど、今日帰らないといつまでたっても仕事は終わらなくて、終われなくてずっと仕事をしてしまいそうだった。
この時間に終える!と期限を切ることは、私にとって大事なこと。
おかげで、オリオンを片手に野球を観ながら新幹線に乗っている。前回の帰省はゴールデンウィーク、この時も新幹線の中で野球を観ていた。
連敗真っ只中の巨人戦。先発の井納が踏ん張れずにじわじわと5-0と点数を広げられているあたりに電波が入りづらくなったので、諦めてふて寝したんだったっけな。
あの頃とは全然違う。雰囲気も順位も。
でも、今は伊藤光もパットンも、それから宮崎も試合に出ていない。夏まで大きい怪我をする人もいなくて珍しい年だなあ、と思っていたら何のことはない。
何も1週間で、それもここまで頑張ってきた3人怪我しなくてもいいんじゃないの?って思ってしまう。(光様はシーズン中に戻ってくると信じて、願って、祈ってやまない)
宮崎が怪我してから初めてのゲーム、「2番サード」には筒香の名前。
元内野手ではあるものの久しぶりに見た。ここまでの流れで2番に戻し、数年振りじゃないか?っていうサードに筒香を置く。
私は好きだよ、ラミレスの采配。(わけわからんって思うことも山ほどあるけどね)
2番で調子が良かったこともあったんだろう、責任感の塊みたいな選手だから4番で力が入りすぎるよりはもしかしたらいいんじゃないかな。
なんて思っていたら、逆転の満塁ホームランを打ち、追加点の2点タイムリーを放った。
佐野も伊藤も出場機会をもらって、伊藤はプロ初のヒットを放った。初球をひっかけていた昨日の代打の時とは違って、随分と落ち着いた様に見えた。
誰かがいない、誰かが怪我をする。
そんな事はよくある話。ギータがいなくても強いチームもあるぐらいだし……と言いながら選手を何人か思い浮かべて考えるのをやめる。
ピンチの時に若手が伸びるかどうか、ピンチの時にメンタルを支える存在は誰なのか、ピンチの時に選手達を信じられるかどうか……。
8月に入って、思いがけず混戦になってきた。
ゴールデンウィークの時の自分に言っても信じないだろうな。
「1位の後ろにぴったりつくところまできたよ」
ここから前に出られるか、いい戦いをしたねと現状に甘んじるか、もしくは……というのはチーム力にかかってくると思う。(わずかながらスポーツをしていた経験から実感としてある)
勝ちたい、上に行きたいなんて誰でも思うことで、心の底から信じられるかにもよる。
「あれ、もしかしたらいけるんじゃない?」から浮つくのか、さらにここから力を伸ばせるのか。
そこから来年のチーム作りも見えてくる気がしている。
本当に野球って面白い。まだまだ静岡を抜ける気配はない。もうちょっと野球の時間にしよう。
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