オンラインゲームにハマると思いきや現実に戻って退会するまでの話。(RPG回想編~10)
Aくんが揉めごと起こす
ファッションコンテストで談合持ち掛けられたことに納得いかないという派閥メンバーのAくんに詳しく話を聞いてみました。
なんでも私に話を持ち掛けてきた他派閥の使者Bさんが、私より先にAくんと話してトラブルになったらしいんです。
Aくんによると、サーバーチャットでたまたまBさんがコンテストで連覇を狙っているメンバーがいる話をしたらしいのだが、私も出場していたので鯖の統合後最初のコンテストは、自分の派閥のトップである私に花を持たせたいと考えたと。
弱小派閥のトップを務める私としては優勝なんて諦めているから勝敗はどうでも良かったんですが、仲間思いのAくんは他派閥の連覇狙いのために優勝を譲るのが嫌で、Bさんとチャットでやりあったらしいんです。
そんなことで鯖の全プレイヤーが目にするチャットでやりあうなよと思ってね。。。友達にならないと個人チャットが開設されないので、赤の他人と話すには鯖チャットを利用するしかないんですが、鯖チャットではトラブルを起こさないというのがプレイヤーの共通認識になっていて。
コンテストで私を勝たせたかったAくんの気持ちは嬉しいけど、誰もが目にする鯖チャットで揉めるほどの事ではないじゃないですか。
実は、AくんとBさんの一連のやりとりを私の親友であるアニキ (Kさん)が
注目しており、後にアニキからAくんに対する批判を聞くことになる。
鯖の統合でアクティブなプレイヤーや派閥が増えたせいで他派閥との些細なトラブルがちらほら起こるようになるのですが、それに比例して私のストレスが溜まり、結果的に引退を決意するのです。
派メン女子に起きたトラブル
私と一番気の合った女子メンバーNさんがある日、派閥チャットで悩みを告白したんです。彼女は他鯖にメインのキャラがいるのですが、メインキャラのゲーム内夫である男子が暴君で、派閥リーダーと喧嘩して騒動になっていると。
たまたま派閥対抗戦が始まった時期で、一致団結して戦わなければならなかったのに、派閥内で一番戦力の高い男子とリーダーが喧嘩して収拾がつかなくなり、派閥対抗戦の最中に反発した他のメンバーが抜けてしまうという事態に発展。
渦中の男子と配偶者関係にあったNさんは、派閥メンバーと配偶者との間で板挟みになって困り果てていました。他鯖に所属するキャラの話なので私にはどうすることも出来ず聞いてあげるだけだったのですが、その時に思ったんです。
だから男性プレイヤーと配偶者になるのはダメなんだよと。Nさんはつくづく「私には配偶者運がない」とこぼしていたが、縁組の時点では相手のことは分からないから異性プレイヤーと結婚するのは慎重にしなければならない。
自分で作ったサブキャラを配偶者にした自分をホメてあげたいと思いましたが、そのトラブルを告白した翌日からNさんは来なくなってしまいます。
一段落したら来てくれるものと思ってましたが、2度と彼女がログインすることはなく。
Nさんと個人的に連絡取れるメンバーがいなかったので、彼女がメインの鯖では活動してるのか、配偶者のトラブルで懲りてゲーム自体をやめたのか分からずじまいでした。