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オンラインゲームにハマると思いきや現実に戻って退会するまでの話。(RPG回想編~5)


派メンのKさんが独立

ゲームマスターのKさんが派閥に加入して半年ほど経過した頃でしょうか。「独立するので派閥を抜けます。お世話になりました」というメッセ付きの贈り物を私に寄越し、活躍してくれたお礼も言えないまま派閥を去っていきました。

在籍中はロクな絡みが無かったので友達にもなっておらず、派閥を抜けたと知った時は貴重な戦力の喪失に落ち込んだし、なぜか寂しくなりました。

会話がなかったから交流もなく、親しい人を失ったという訳でもないのに心に穴が開いたような状態になり、友達になっておけば良かったと悔んだ。

同じ派閥であっても友達や配偶者にならない限り個人チャットが開設されず、派閥を抜けた相手とは連絡取れない仕様だったので、もう他人になってしまうのかな~と思ってね。

思い切って友達申請してみようか、彼の方から申し込んでくれないかな~とボンヤリ考えてたら以心伝心、Kさんが派閥を抜けた数日後、彼から友達申請が届きました。

晴れて友達になる

個人チャットが開設された途端、「以心伝心だね、私も申請しようと思ってた~!」なんて盛り上がり、元派閥メンバーの好もあってKさんとは一気に親しくなりました。

彼には女性プレイヤーのゲーム内妻がいましたが、あまりログインしない人だったので気を使うこともなく、私たちは友情を育てていきました。

ゲームマスターのKさんは強くなる秘訣をあれこれ教えてくれたし、陣営戦でハイランカーにボコられた話なんかもして愚痴を聞いてくれました。

Kさんは私の派閥の幹部キャラ3体が私の自作自演(笑)と気付いていましたが、誰にも話さず黙っていてくれたので、派閥内でも幹部の中の人が同一人物だと知られることはありませんでした。

RPG初心者の私に手取り足取り教えてくれるし、ゲームのことなら何でも相談に乗ってくれて頼りがいがあり、いつしか彼をアニキと呼んでいました。

彼の実年齢は知らないが、人として成熟している印象があるので40代にはなっていると思います。

子供部屋おじさん?

リアルな私の夫もRPG好きでゲームの話でよく盛り上がるので、友達となったアニキ (Kさん)の話もしていたのですが、夫が言うにはアニキはいわゆる「子供部屋おじさん」だろうと。

アニキの実像を今でも私は知らないのですが、関西人という以外は何も分からない。。。私のキャラが所属するサーバーだけではなく、あちこちの鯖にサブキャラがいるという話は聞いており、やたら時間に余裕のある人で深夜にゲーム内チャットで延々とグチを聞いてもらったこともある。

働き盛りの世代と推測してるのにリアルな職業の話がまったく出ないので働いてない可能性が高く、親が大地主とかの資産家で食べるに困らず実家に引きこもってる人なのかなと夫に話してみたら、ただの子供部屋おじさんだろうと。

若い頃 RPGにハマっていた夫が言うには、ゲームにハマる無職系男子には子供部屋おじさんが多いとか。

親の経済力など関係なしに実家に引きこもってる男は多いよ?と言うのだが、アニキからは仕事の話も聞かない代わりに親の話も聞かないし、それでいてお金に困っている様子もないんですよ。

家族の話を聞いたことがないので独身なのは間違いないと思いますが、自宅でデイトレなどして細々と食べてる人なのかな~なんて想像したり。

ま、私にとってアニキの実像が何でもヨシだけどね。ゲームだけの付き合いだし、彼が何者であっても友達には変わりない。ゲーム内ではプライベートな話はなるべくしないのがマナーですから。

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