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②ロックダウンに封じ込めの効果はない。ではなぜロックダウンをするのか

たくさんの人にちょっとでも内容が届いたらいいなと思い、一部を文字に起こしました。

(ダースレイダーさんと社会学者・宮台真司さんによる、これからの世界と社会の考察トーク『100分de宮台』)

■ロックダウンに封じ込めの効果はない。ではなぜロックダウンをするのか。 (51:13〜)

答えが出ていることがいくつかある。

今、いろんな数理モデルを適応したシミュレーションが行われてきた。その結果、まずロックダウンにはさしたる効果がないということがほぼ分かった。

「実際にロックダウンをしたところが、それによってどれだけ感染者を減らしたのか」ということもあるし。ロックダウンはいつか、ロックダウン解除をする。その解除した瞬間に、ロックダウン前と同じカーブで感染が広がるということも分かってきている。

そうすると、まず。ロックダウンの機能は時間稼ぎだと言える。何のための時間稼ぎか。そこがポイント。数理モデルを提唱している人たちによると、台湾のようなモデルを参照するのがいい。

つまり、「クラスターを監視する」とかじゃなくて「各人にモニターをつける」。それは究極の監視社会化だけどしょうがない。それをやるしかない。
簡単に言うと、誰の体温がどのくらいで、その体温がどういう風に推移しているのかなどから感染の可能性があるかどうか推測できる。感染の可能性が分かったらその人にフラグが立つ。フラグが立つ人間たちについては徹底的に当局によってマークされる。

中国のやり方では、フラグの立っている人が10m先から歩いてきたらアプリの色が変わって教えてくれる。

そうやって完全に1人1人を把捉するする、捕捉するやり方によって、感染者と非感染者が「3密」とかじゃなく、本当に物理的に近づかない様にするという風にブロックする。

そのことによって初めて、ロックダウンをやめた後に、感染者が増えないでフラットに推移するという状態を維持できる。

抽象的に言ったが、ロックダウンが本当に有効になるためには、人によっては日常の接触数の98%まで減らさないといけないというシミュレーションモデルを提唱している人もいる。

定かではないけれど、ただ一つ大事なことは、ロックダウンは時間稼ぎ以上の効果がないので、「稼いだ時間で何をするのか」である。

各国は止めている間に、例えば「実態を把握して実際の感染がどれくらい広がっているのか」「ウイルスに対抗するワクチンを研究する」とかしている。そういうことをやっていなければ、ただ単に「みんな大人しくしててね」では何の意味もない。

ロックダウンに意味がないのではなく、ロックダウンすることによって、「できることがクリアになって、その中で何を選択するかまで考えないと」意味がない、ということ。

日本のゆるゆるロックダウンは「時間稼ぎ」が成立していない。


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参照になるブログを独断で選んで添付します。


【blog主】「2歳4歳の子育て中の母」であり「保育士」。ふたつの現場での経験を社会学・人類学・哲学・政治学・宗教学・アートなどボーダレスな分野の知から考察。これから子どもたちが大きくなって船を漕ぎ出していく社会に疑問が沢山。同じような疑問や不安を持つ子育て世代と、気付き・学び・疑問などをシェアして考えたい。大阪府にて“子育てハウス”を媒介にした共同体を作りたいと企画中。友達申請・メッセージはこちら→ https://lin.ee/qK7pte


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