5 水天需(すいてんじゅ)
~ チャンスを待つ時、力を蓄え養う時、需要、備え、辛抱、待機、期待 ~
- 待望の象 = 気を揉んでも仕方がない。準備を整え余裕を持ち、恵みの雨を待つ。 -
☆卦辞:需。有孚。光亨。貞吉。利渉大川。(じゅは、まことありおおいにとおる。ていにしてきち。たいせんをわたるによろし。)
☆彖伝:彖曰。需須也。險在前也。剛健而不陷、其義不困窮矣。需有孚、光亨、貞吉、位乎天位、以正中也。利渉大川、往有功也。(たんにいわく、じゅはまつなり。けんまえにあるなり。ごうけんにしておちいらず。そのぎ、こんきゅうせず。じゅはまことあり、おおいにとおる、ていにしてきちとは、てんいにくらいするにせいちゅうをもってするなり。たいせんをわたるによろしとは、ゆきてこうあるなり。)
☆大象伝:象曰。雲上於天需。君子以飲食宴樂。(しょうにいわく、くも、てんにのぼるはじゅなり。くんしもっていんしょくえんらくす。)
キーワード:
飲食の卦、待機、満を持す、辛抱、物事遅滞、出番待ち、考えあぐねる、隠忍自重、英気を養う、飲食、無理に進めば争事起きる、月蝕 など
☆序卦伝:物穉不可不養也,故受之以需;需者飲食之道也。「物稚なきは養わざる可(べ)からざるなり、故に之を受くるに需を以ってす。需とは飮食の道なり。」
物が幼稚な時にはそれを養い育てなければなりません。幼稚な時というのは養われて成長するものです。なので蒙の次にこの需の卦があるのです。需とは待つ事、求める事を意味します。幼稚なものは、他からの養いを待ち、他からの養いを求めます。
例えば草木は土地から養いを待ち求め、人間でしたら飲食で養われる事を求め待ちます。需は需要を意味し、需要するものは皆、この中に含まれています。飲食の道、とありますが、肉体ばかりを養うのではなく精神、心を養う事も含まれています。
★解説&運勢★
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