41 山沢損(さんたくそん)
~ 損して得(徳)を取る、下より上を益す ~
- 奉仕の象 ~ 損得を考えず、見返りを求めない、無償で尽くすボランティア精神 -
☆卦辞:損。有孚。元吉。无咎。可貞。利有攸往。曷之用。二簋可用享。(そんはまことあり。げんきつ。とがなし。ていにすべし。ゆくところあるによろし。なにをかこれもちいん。にき、もってとおすべし。)
☆彖伝:彖曰。損。損下益上。其道上行。損而有孚。元吉。无咎。可貞。利有攸往。曷之用。二簋可用享。二簋應有時。損剛益柔有時。損益盈虚。與時偕行。(たんにいわく、そんはしもをそんしてかみをまし、そのみちのぼりゆく。そんしてまことあり。げんきつ。とがなし。ていにすべし。ゆくところあるによろし。なにをかこれもちいん。にき、もってとおすべし。にきはまさにときあるべし。ごうをそんしてじゅうをますにはときあり。そんえきえいきょ、ときとともにおこなう。)
☆大象伝:象曰。山下有澤損。君子以懲忿窒欲。(しょうにいわく、やまのしたにたくあるはそんなり。くんしもっていかりをこらしよくをふさぐ。)
キーワード:
損失、失う、減る、出費、世話苦労多い、始め損して後で益する、短慮慢心戒めるべき、相手に花を、欲張らない、奉仕、寄付、尽くす、自己犠牲、減損、減量、ダイエット、下より上を益す など
☆序卦伝:「緩やかなれば必ず失う所あり。故に之を受くるに損を以ってす。」
解の卦の次に損の卦があります。蹇難が解消して心が緩やかになる時は、どうしても油断してしまうもので、必ずミスしてしまう事が出てきます。やり損なう事が出てきて、折角得た物を失ってしまう事になるのです。ですので解の卦の次にこの、損の卦が置いてあるのです。損の卦は、自分の持っているものを損して失う卦です。損の字は、手扁に員の字となりますが、員は圓(円)と同じですから、手に持っているものが、手から円くスルスル〜と落ちてしまう形の字です。心が緩み、ついうっかり油断し、折角持っているものを失ってしまうのです。損して失う事についての道を説いているのがこの山沢損の卦なのです。
★解説&運勢★
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