10 天沢履(てんたくり)
~ 礼の卦、虎の尾を踏むような危険な時 ~
- 礼節の象 〜 衣食足りて礼節を知る。-
☆卦辞:履虎尾。不咥人。亨。(とらのおをふむ。ひとをくらわず。とおる。)
☆彖伝:彖曰。履、柔履剛也。説而應乎乾。是以履虎尾不咥人、亨。剛中正、履帝位而不疚、光明也。(たんにいわく、りはじゅう、ごうをふむなり。よろこびてけんにおうず。ここをもってとらのおをふみ、ひとをくらわず、とおる。ごうちゅうせいにして、ていいをふみてやましからず。こうめいなるなり。)
☆大象伝:象曰。上天下澤履。君子以辯上下、定民志。(しょうにいわく、かみてんしもたくはりなり。くんしもって上下をべんじ、たみのこころざしをさだむ。)
キーワード:
一陰五陽の卦、女子裸身の卦、礼儀の卦、腰を低く、はじめ驚き後に喜び、努力要する、目上や経験者に従う など
☆序卦伝:『物畜然后有禮,故受之以履。(物畜えられて然る後に礼あり。故にこれを受くるに履を以ってす。履とは礼なり。)」
小畜の卦の次に履の卦があります。物が貯蓄され、物資が豊かになると、その後には礼儀が行われるようになります。衣食足りて礼節を知るのです。履とは礼儀です。
★解説&運勢★
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