59 風水渙(ふうすいかん)
~ 散る ~
- 分散の象 〜 水面を散らす風の如く、艱難を吹き飛ばせ。 -
☆卦辞:渙。亨。王假有廟。利渉大川。利貞。(かんはとおる。おうゆうびょうにいたる。たいせんをわたるによろし。ただしきによろし。)
☆彖伝:彖曰。渙亨。剛來而不窮。柔得位乎外而上同。 王假有廟。王乃在中也。 利渉大川。乘木有功也。(たんにいわく、かんはとおるとは、ごうきたりてきわまらず、じゅうくらいをそとにえてじょうどうすればなり。おう、ゆうびょうにいたるとは、おうすなわちちゅういあるなり。たいせんをわたるによろしとは、きにのりてこうあるなり。)
☆大象伝:象曰。風行水上。渙。先王以享于帝立廟。(しょうにいわく、かぜ、みずのうえをゆくは、かんなり。せんおうもってていにきょうし、びょうをたつ。)
キーワード:
悩みを散らす、離散、流浪、波紋を投げかける、噂に苦しむ、色情悩み、三角関係、不慮の災難、外より助けられる、悪しきを散らし善きを集める、リセット など
☆序卦伝:「説びて而して後に之を散らす。故に之を受くるに渙を以ってす。渙とは離るるなり。」
兌の卦の次に、渙の卦があります。大いに悦ぶときには如何しても気が弛むので、弛む時は物が散乱して離れ去るものです。ですので兌の次に風水渙の卦があるのです。渙とは離れる、散るということで、物の離れ散る事、離散を意味します。この卦は水が風に吹かれ飛び散る形の卦になります。人が喜び、気が緩み、物事に失敗し、人々が離散するということです。全て離散することについて処すべき道を説き、離散に対する教えを説いているのが、この渙の卦になります。
★解説&運勢★
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