32 雷風恒(らいふうこう)
~ 恒久しく、恒常、不変、阿吽の呼吸 ~
− 恒久不変の象 ~ 夫婦の道 −
☆卦辞:恒。亨。无咎。利貞。利有攸往。(こうは、とおる。とがなし。ただしきによろし。ゆくところあるによろし。)
☆彖伝:彖曰。恒久也。剛上而柔下。雷風相與。巽而動剛。柔皆應恒。恒亨。无咎。利貞。久於其道也。天地之道、恒久而不已也。利有攸。往終則有始也。日月得天而能久照四時變化而能久成。聖人久於其道而天下化成。觀其所恒而天地萬物之情可見矣。(たんにいわく、こうはひさしきなり。ごうのぼりてじゅうくだり。らいふうあいくみし。そんにしてうごき。ごうじゅうみなおうずるは、こうなり。こうはとおる。とがなし。ただしきによろしとは、そのみちにひさしければなり。てんちのみちはこうきゅうにしてやまざるなり。ゆくところあるによろしとは、おわればすなわちはじまるあるなり。じつげつはてんをえてよくひさしくてらし、しいじはへんかしてよくひさしくなし、そのみちにひさしくして、てんかかせいす。そのつねにするところをみて、てんちばんぶつのじょう、みるべし。)
☆大象伝:象曰。雷風恒君子以立不易方。(しょうにいわく、らいふうはこうなり。くんしもってたちてほうをかえず。)
キーワード:
夫婦の卦、大坎の似象、物が生長する、倦怠、心身動揺、旧事守るに良く新事に不可、永久に変わらぬ道、不変、分別ある意守り、継続、従う、安定、信頼関係 など
☆序卦伝:「夫婦之道,不可以不久也,故受之以恆;恆者久也。(夫婦の道は、以って久しからざる可からざるなり、故に之を受くるに恒を以ってす。恒とは久しきなり。)」
咸の卦の次にこの恒の卦があります。夫婦の道は久しく継続しなければならないので、暫く一緒に居て後に別れる等ということはあってはならないと云っています。一度離婚経験のある私には耳の痛いお言葉です。一旦夫婦になった以上はいつまでも変わってはいけないのですね。久しく変わらないのが夫婦の道ですが、夫婦の間でも長い間には色々な事があって、楽しい時もあれば苦しい時、悲しい時や辛い時もあり、安泰かと思えば事故があったりと、良い事ばかりではありませんが、それでも尚、夫婦関係は変わる事無いということが望ましく、それが恒なのです。色々と変化する中、ひとつの変化しないもの、それが夫婦の道で、久しく変化しない道を説いているのです。おかげさまで再婚相手の夫とは、もう20年近く変わらず仲良くしています♡
★解説&運勢★
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