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51 震為雷(しんいらい)

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~驚き、騒動、恐懼戒慎 ~

- 驚きの象 ~ 禍を転じて福となす。不測且つ突発的な出来事には泰然自若として取り乱さず対応 -

☆卦辞:震。亨。震來虩虩。笑言啞啞。震驚百里。不喪匕鬯。(しんはとおる。しんきたるときげきげきたり。しょうげんあくあくたり。しんひゃくりをおどろかせどもひちょうをうしなわず。)

☆彖伝:震亨。震來虩虩。恐致福也。笑言啞啞。後有則也。震驚百里。驚遠而懼邇也。出可以守宗廟社稷。以爲祭主也。(たんにいわく、しんはとおる。しんきたるときげきげきたりとは、おそれてふくをいたすなり。しょうげんあくあくたりとは、のちにのりあるなり。しん、ひゃくりをおどろかすとは、とおきをおどろかしてちかきをおそれしむるなり。いでてはもって、そうびょうしゃしょくをまもり、もってさいしゅとなるべきなり。)

☆大象伝:象曰。洊雷震。君子以恐懼脩省。(しょうにいわく、せんらいはしんなり。くんしもってきょうくししゅうせいす。)

キーワード:
震動、動く、長男、雷、春、勢い、大声、余裕がない、熱しやすく冷めやすい、アクシデント、短慮、性急、突然訪れるショッキングな出来事、天変地異、怒る、大袈裟、制止が効かない、目的二つ、決断、表面盛大内実なし、繰り返す など

☆序卦伝:「器を主(つかさど)る者は長子に若くはなし、故にこれを受くるに震を以ってす。震とは動くなり。」
鼎の卦の後に震の卦があります。鼎は君主の最も重宝な宝物です。天下の人をよく養うという意味から鼎を以って君主の宝としました。この天下を養うところの、君主の第一の宝物を取り扱うものは、君主の長子、皇太子以上のものはいないのです。やむを得なければ第二子、第三子がこれを司る事もありますが、長子(皇太子)以上の適任者はいませんから、鼎の卦の次に震の卦があるのです。震=長男、そして動くという卦です。長は年も若く、よく活動しますので、活発に天下を養います。矢張り国を主る者は出来るだけフットワークの軽い若い方が適任ですね。2020年はじめからの禍を見ていますと、地域の知事さんの力の差が明らかとなっています。政治家ももっとお若い方にバトンタッチできないものでしょうか、と、考えてしまいます。

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