2020→2021
2021年明けましたね!
色々な価値観や概念を変えていかざるを得なかった2020年。そんな中でも、応援してくださる方々のあたたかいお気持ちのお陰で、音楽を奏で続けることができました。本当にありがとうございました。
自粛生活が明けてから、ありがたいことにたくさんの演奏の機会に恵まれました。そこで感じたこと、また、かけていただいた心の込もったお言葉ひとつひとつが、今年の活動への具体的な指針となり、力となってくれると既に実感となりつつあります。少しずつ形になっていくと思いますので、発表を楽しみにお待ちいただけたら嬉しいです。
昨日の大晦日は、嵐の活動休止前最終日。少しだけお兄さん世代の彼らは、私にとって憧れの存在というより、自分が子供の時彼らも同じく子供だったし、おこがましくも、ここまでがむしゃらに同じ時間を走ってきたような感覚があります。今こうして自分も責任ある世代になってきている時に、まさに今という時代の生き方を素晴らしい形で体現してくれた彼らの勇姿に、文字通りビタースイートな感触も胸に込み上げましたが、とにかくその頼もしさに目頭が熱くなりました。それと共に、「アイドル」という夢と希望を与えるエンターテイナーとしてのプロ意識にも胸を強く打たれました。
私たちクラシック演奏家には、エンターテイナーという感覚を持っている人もいれば、芸術家であってエンターテイナーではないという感覚の人もいると思います。どう捉えるかはどちらでも構わないし、私が個人的に大事にしたい論点はそこではありません。表現内容が現実を投影したリアリスティックなものであっても、非現実的な世界観であっても、なんであったとしても、人前に出ることをしている時点で、とにかく誰かに何かを伝えられる力を大なり小なり持っているんだと改めて感じました。これからはきっと、その真価がもっともっと問われる時代。
自分にとって何が大切なのか、考え疲れるくらい考えた2020年を経た今だからこそ、自分自身に誠実に、耳を傾けて足を運んでくださる方々に誠実に、向き合う音楽に誠実でありたいと深く一人頷きました。
2021年が皆さまにとって、少しでも心穏やかで、やわらかな喜びに包まれた一年となりますよう、心から願っております。