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【タブーの質問】避けた方がいい質問【家族でも親友でも上司でも】

政治、宗教、スポーツの話題は会食中にはしない方がいいと言われています。

これらはマナーとしてご存じの方も多いことだと思います。

それとは別に、これは【聞かない方がいい質問】というのがあります。

え?
なぜそれを聴いたらダメなの?
普通の質問だし、誰も傷つけないよ?
そこに気を使うのは神経質すぎない?

気にしない方からするとそう思う。

だけど質問された方からすると、

余計なお世話
失礼すぎる
放っておいて欲しい

ニコニコしながら答えるものの、本当は深く傷ついて「こんなに人のプライバシーに踏み込んでくる人とは縁を切りたい!」と思っているかもしれません。

何を質問したかわかりますか?

1.敢えて避けた方がいい質問

先ほどの答えは、

子供のいない既婚者に対して、

「子供つくらないの?」
「子供欲しくないの?」

といった子供がいないことに関する質問

それを聞いてどうなるのでしょう?

もしも
「まだ子供はいらないかな、と思っていて…」
と本音かどうかわからない答えが返ってきたら、

「そうなの?!子供は早い方がいいよ!妊娠するのには年齢的な限界もあるし、子育てには体力も必要だから少しでも若いうちがいいよ。」
とでも言うつもりなのでしょうか。

私も恥ずかしながら、以前はこの質問をしたことがありました。

当時はそこまで失礼な質問だと思わなかったのです。

思わなかった、というか「なぜ子供がいないのか」という背景を知らなかったのです。

2.背景には悲しみや辛さもつきまとう

結婚してしばらく経つのに子供がいない背景には、

1)欲しいけど出来ない
2)実は妊娠したことはあるが流産した
3)身体的な問題で子供を作れない
4)作るタイミングが夫婦の中では今ではないとなっている
5)夫婦のライフスタイルとしていらない

などがあります。

その中でも 1)の「欲しいけどできない」場合は、不妊治療をしているのに出来ないのかもしれません。


不妊治療は、長引くほど肉体的にも精神的にも金銭的にも大きく疲弊すると言います。

街で赤ちゃんの泣き声を聞くだけでも、自分の状況と比べてしまって辛くなったと聞いたこともあります。

それを周囲から「どうなの?」とプレッシャーをかけられたら、「そんなのこっちが知りたい」とますます辛くなるかもしれませんね。

2)の「実は妊娠したことはあるが流産した」だった場合も深刻です。

まだ深い悲しみの最中かもしれません。

悲しみは人と比較しても軽くなるものではありません。

同じ出来事があっても感じ方や捉え方は人それぞれで、深い悲しみにある人に「よくあることだから、こうあるべき」と立ち直りを押し付けるのもおかしな話です。

「流産なんてよくあることだから、前向きに次の子を考えてね」
なんて言ったら傷口に塩を塗りかねません。

3)の「身体的な問題で子供を作れない」があるのも十分に考えられます。

もしもこんな答えが返ってきたら気まずいどころの話ではなく、質問してしまったこと自体を申し訳なく思ってしまいませんか?

4)や 5)だって夫婦間の問題であって、周囲が口出すことではありません。

背景を知ると、少しは「なんで子供を作らないの?」の質問がいかに罪深く地雷を踏みかねないかわかりますよね。

家族だから、親友だから、上司だから、私はあの人にとっての◯◯だから聞いてもいいでしょう。
嫌なら答えなければいいだけの話し。

というのは違うと思うのです。

その理屈が通るのならば、質問を違うものに変えてみると

見た目が美しくない人に、

どうしてブスなの?
可愛くないたいと思わないの?

と質問しているのと本質的にはあまり変わらないと思うのです。

3、気になるから「敢えて」聞かないスタイル

私は上記の理由から、例えなんでも話せる仲のいい友人でも、家族でも、この話題はマナーとして質問しません。

話したくなったら話してくれるでしょうし、話さないのであればそれは必要な話題ではないのです。

【気になる、だから聞く】

ではなくて、

【気になる、だから聞かない】

の方がカッコいいですよね。


求められていないときにアドバイスするよりも、求められていないことを察して見守るのも優しさです。

相手と気持ちよく会話ができるといいですね。




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