Kali〜カーリー
ヒンドゥーの女神カーリー
神話から感性で読むシリーズ
あなたは、ここから出れるのに
何故その狭くてこじんまりしたところから出ようとしないのですか?
あなたには この人生で欲しいものをに入れる力があるのに 何故無難な日々を繰り返すばかりで何もしないのですか?
あなたは勝ち取る熱意があるのに何故チャレンジを避けるのですか?
いつも同じ自動的な思考を繰り返して去年と然程変わらず同じ事を経験している。
何もしなければ失敗もない。
今日も何事もなく1日が終わる
いつものことを いつもと同じやり方で終えて
望むものがあるのに、それは手に入らないと妥協する。
それが人生だと思うなら何故今あなたは悩んでいるのですか?
生きるとは可能性や経験を広げ失敗し学んでいく中で成長を果たしていくもの。
厳しさも優しさも身につけて行く中で
時にはしなやかに、怒りをエネルギーに転換して精神が統一した あなたを止められる者は誰一人居ません。
あなたがその気なら
あなたがやるなら
あなたは何でも成し遂げる事が出来る
転んでもただでは起きない
起きる度美しく強くなっていくタフな精神があなたには備わっています。
たった一度の人生です。
遠慮している時間はありません。
思いきり自分自身を解放してください。
神話的背景
広大なインドの地において、さまざまな姿で崇められる女神の中に、恐ろしい姿を見せるカーリー女神がいます。
ドゥルガー女神の9日間に渡る凶悪な力との戦いの中で生まれたカーリー女神は、その恐ろしい姿とは反対に、深い愛をその内に秘めています。
パールヴァティと同一とされる化身した姿がカーリー
暗黒の女神と称されるように、カーリー女神が見せる姿はおぞましく、そこには戦慄すべき光景が広がります。
血が滴る斧を手に、骸骨の首飾りと切り落とされた無数の人間の腕を身につけるカーリー女神。
その姿を際立てるのが、悪魔ラクタヴィージャの滴り落ちる血を飲む真っ赤な舌です。
カーリー女神には、悪魔ラクタヴィージャと戦う有名な神話が伝わります。
ラクタヴィージャは、地面に滴り落ちると無数の分身を次々と生み出す恐ろしい血を持っていました。
戦いに挑んだドゥルガー女神は、ラクタヴィージャを倒そうとするも、悪魔が次々に生まれ、窮地に立たされます。
すると、長く伸びた真っ赤な舌を持つカーリー女神があらわれ、ラクタヴィージャの血をすべて飲みつくしました。
そうして、ラクタヴィージャは倒されたと伝えられます。
滴り落ちるラクタヴィージャの血から次々と生まれる悪魔は、まるで、私たちの内で次々と沸き起こる、怒りや憎しみ、嫉妬や嫌悪、憂慮や苦悩のようです。
消えては生まれるこうした負の感情を滅することは、容易いことではありません。
それがどれほど難しいことなのか、息づかいが聞こえるほどむき出しに迫ってくるカーリー女神の姿が物語っています。
カーリー女神は、手に負えないそんな負の感情をすべて飲み込みながら私たちを浄化し、解放していきます。
その女神の姿と真正面から向き合う時、繰り返される輪廻から、女神は私たちを救い出してくれるに違いありません。
悪を倒す女神たちの戦いは、私たちの内なる世界でも起きています。
季節の変わり目を迎え、さまざまな変化が起ころうとしている今、女神と向き合いその力を呼び覚まし、自分自身の本質と向き合いたいと感じます。