松島や、ああ松島や、松島や。
松尾芭蕉がこの句を詠んだ、というのはどうやら嘘らしいですね。
後世の誰かの作り話らしい。
それはそうとして、松尾芭蕉が感嘆した景色だというのは事実の松島。
朝6時台に到着。まだ誰もいない…
海が見えそうな方向へ歩く。
駐車場のおじさんたち二人が何かしゃべっている声だけ聞こえる。
ロープと防波堤の向こうに海が…
ここまでくるともう少し近づきたくなる。
あ、あの赤い橋は!
島に渡れる橋じゃないか?
「雄島→」
の看板を頼りに奥へ奥へ。
景色はうっそうとした森の中へ…
何かイメージが違う…
(時間が早すぎるのか誰も前を歩いていない)
トカゲにビクビクして。
謎の石窟をたくさん見つけて。
ようやく橋にたどりつく。
後から知ったんだけど、この時渡った
「渡月橋」
は、津波で流されてしまい最近かけ直したものだそう。
そして雄島は修行者の島、だそうで
渡月橋をわたることで浄化される大事な橋、
らしい。
そうだったのか…
島のお稲荷さんに旅の安全を祈願して、
うっそうとした雰囲気に一人では耐えきれず急ぎ足で橋を渡って戻る。
そのとき、砂浜が見えた。
これだ!私が求めていたのは!
海。島があるから水平線まではみえないけど、
味があってとてもいい景色。
ようやく、松島の美しさを堪能することができた。
ぷはーっ。
やっといいところについたのに、電車の時間が迫ってきた。
またまた汗だくになりながら、松島海岸駅に戻った。