ビザが貰えない③
そして更にオチはあり、貰ったリストはというと「配偶者ビザ更新用リスト」。いや誰が更新すんねん更新もなにもまだ持ってへんねん。悔しいことに呆然とさせられてしまっていた私達はその場では気づけず帰りのメトロで気づいたのだった…
とにかくフランス在住の方なら個人差はあれど誰もがPréfectureはnulle(=バカ、アホ、無能←)だと感じていると思う。学生ビザにしても、二年目の更新の時は「戸籍は?」と聞かれ「持ってきてない。だってリストに書いてないから」とpréfectureの公式サイトでダウンロードしたリストを見せると「これ五年前のじゃん、古すぎるよ」と言われ追い返された。おめーさんとこのサイトで予約したときに確認画面でこれが出たんじゃどアホゥ。
三年目は市が変わり、保険加入者番号の提示が求められたのだが、リストに「保険証もしくはそれ同等に値するもの」とあったので日本で入ってきた留学保険の書類を提示した。すると「なにこれ、sécurité sociale(こちらの保険)じゃないじゃない」というので「それと同等のものなら良いって書いてありましたよ」というと「嘘よこんなの見たことない」というのでリストを見せた。すると「へえ~これでもいいんだ」。
へえ〜〜〜〜
彼らはこうやって来る日も来る日も外国人を追い返し何度も来させ、自分たちの仕事を無駄に増やしている。
というわけでちょっと感情に任せお下品な言葉もうっかり出てしまいましたが予想通りメールでconvocationなぞ来るはずもなく、いよいよ不法滞在の期間が始まるのです。皮肉なことにそのタイミングで一番最初に応募したパン屋から「週末じゃなくてもいいので、まだお仕事お探しでしたら面接に来てください」との連絡。正直に滞在許可証の有無を話すとやはりNG(当たり前)。
一番悲しかったのは恩師が音楽院の講師募集の話を私に流してくれたのに、そこでもやっぱりビザなしでは働かせて貰えなかったこと。年末まで約二ヶ月間の短期募集だったにしてもこういう話は滅多に来ないので何故あのアホpréfectureのせいで仕事を諦めねばいけないのかと苦虫を噛んだ。