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”インナーチャイルドの癒し”とは、過去の自分を助けにいくこと。「準備ができた。さあ、泣いてるあの子を助けに行こう!」
インナーチャイルド、インナーアダルトを癒すとは何か。
それは、今の自分が過去の自分を助けに行くことだと思います。
”今の自分” と ”過去の自分” は他人。
そう考えたとき、まずは今の自分が準備できていないと、本当の意味で過去の自分を助けにいくことは、できないと私は考えます。
そしてそれにはタイミングがある。
だから直接的にそこに向き合うことが、今できていないように感じたとしても、
それはただ助けに行くための準備期間を経ているにすぎないので、
焦らずに今目の前のことに丁寧に取り組んでおけば大丈夫。
自分を癒したいがために、必死に他人を癒そうとする。
自分を救いたいがために、必死に他人を救おうとする。
「こうすればいいのに。」という、コントロール欲。
そういう自分を客観視できていない場合、
自己犠牲や共依存に陥る要因の一つとなり得ると思います。
これは、今の自分自身への欠乏感からくる焦りが、要因の一つではないかなと思います。
そこに没入するのも必要なプロセスなので、決して間違いではありませんが、
真の意味で人の役に立ちたいなら、
まずは”今の自分”を自分自身で一番大切にして愛で満たすことが、
最速であり必要最低条件なんじゃないかなと私は思います。
今の自分を満たし、
癒す必要のある過去の自分を助け、
周りの人たちに愛をお裾分けする。
一人一人、それがデフォルトになってくると、
傷ついたインナーチャイルドやインナーアダルトというものは存在しない世の中になるんじゃないかなと思います。
でも、世の中の多くの”成し遂げたい熱い気持ち”というもは、
「過去の自分を救いたい」という感情が源になっていることも往々にしてあり、
そのおかげで今の社会が回っているところもあるので、
必要なことなんだろうなとも思います。
「物事に善悪はなく、起こるべくことが起こっているだけ。」
自分自身に対してそういった絶対的な安心感、信頼感を築けていれば、
相手のことも、相手に起こっていることも、おのずと信頼できると思います。
それが、良好な人間関係だと私は思います。