インド生活2年間を終えて、振り返ってみる。
日本に戻ってきて早1ヶ月が経とうとしています。
帰国直後から子どもの花粉症、水ぼうそうからの登園拒否と、ハードルがいくつもあり、日々勉強だなぁと痛感しています。
おかげさまで今日は一息つくことができたので、2年間のインド生活を振り返ってみようと思います。
自分を褒めてあげたいこと、3つ。
(1)家族で難局を乗り切った
家族でインドに引っ越すだけでもまぁまぁハードな話ですが、私が行ったのはコロナ全盛期。命を賭けたと言っても過言でなく、ではなぜそんな時期にインドへ行くのかと問われたら「コロナなんかで、家族で生き別れたくない」というのが正直な感想でした。ムンバイに降り立った瞬間、白装束の空港職員3名に取り囲まれた瞬間は、当時3歳の息子の手をギュッと握りしめ、「オワタ・・・」と心の中でつぶやきました。
先の見えないロックダウン、異国でのワクチン接種、続く自宅保育で追い込まれるメンタル、タイミングを見極めての一時帰国など、全てがスリリング。今後どうしていくか、毎晩夫婦で会議。朝決めたことが夜変わっている、なんてこともザラでした。家族がチームとなり、相棒となりました。
(2)生きていく上での勘所を掴んだ
こう見えて意外と真面目で、型にはまろうとしてしまう自分。インドに来たらその「型」自体が存在していませんでした。そうか、私はこのまんまでいいのか。このまんまの自分で何かを思いっきり主張して、物事を進めたり進まなかったり。変化したり後退したり。ここは力を入れるべきところ、そうでもないところ、などと緩急をつけることができました。案外これが一番、日本での生活で忘れてはいけないことなのかもしれないな、と感じています。
(3)インドならではの経験をした
インド国内旅行(マザーテレサの前で号泣して息子が引いた)、輸入販売に挑戦(大人かわいいエシカル・南インド産のココナッツレザーを掘り出した)、翻訳出版(元ストリートチルドレンの自伝「あなたのおかげで僕がある」を日本語にできた。印税は全額還元)、各国の友人家族(特にウクライナ出身のママ友が親友となった)、ヴァイオリンに挑戦、スラムの若者のためのチャリティライブ複数開催(周りの素敵な友人たちに本当に力をもらった!)など、実働1年でなかなか駆け抜けたのではなかろうかー。
でも、心残りもあるんですよね。
もっとやりたかったこと2つ
(1)インドでの初等教育支援の立ち上げ
私がライフワークとしている「移動図書館車を南アフリカで走らせる」という活動。これのインド版をどうしても実現させたくて、企画書段階までは行った。業界関係者(インド大手EV自動車メーカーや教育大手NGO等)の方々に提案書しはじめた段階で、私があえなく帰国というタイミングに。これは再起動したい。現地にネットワークもあるし、仲間もいる。足りないのは資金だけー。きっとできると信じてる!!
(2)まだ分からないことだらけ。インドという国をもっとよく知りたい。
インドに住んでいたからと言って、インドの奥深さ、幅広さはとんでもなく、全体の1%も分かっていない気がします。辛い食べ物は苦手だし、暑くてフラフラするし、安宿に泊まる胆力はもう無いけれど、インドにいると自然と元気が湧いてきて、なぜか笑えてくる。見知らぬ人みんな子どもに優しく接してくれて、ストレスフリーで子育てができた。あらゆることが日本の10倍、大容量!社会課題も多様性も、全部本当に日本の10倍です。そんなインドを、これからも探究していきたいなーと思います。
結論、インドは私の人生をよりエキサイティングに、そして優しくしてくれました。思い切って行って良かったし、これからも行くと思います😋
ナマステ!