#5精神的にやられて帰国を決断

皆さんこんにちは。

前回の続きから行きますね。

ホームオフィスの中ってこんな感じです。

ホームオフィス一日目は、入館の案内的なものが行われました。

ちなみに宿泊費ご飯代は全て無料です。

しかもご飯はそこそこおいしかったし、毎日自分でバイキングのように選ぶことができます。（じゃがいも多め）

食堂の入り口にカードをかざすと画面に自分の顔写真と名前がでてきます。まるで犯罪者のような。(笑)

イギリスの税金で賄われているため、イギリスの皆さんごめんなさいという気持ちでした。

これこそがイギリスが抱える移民問題か。と思いました。

ちなみにジムみたいな施設もあるし、パソコン室もあるし、美容室、コンビニ、映画館、図書館もあります。

これらは有料です。

ただ、お金は捕まった際に手持ちのものを没収され代わりにひとりずつカードを渡されそこから引かれるシステムです。

おそらくお金の貸し借りを防ぐためかと思います。

私は手持ちがなんと5ユーロしかないという奇跡だった為、あまり使えませんでした(笑)

数日間で、限界を迎える

とりあえず、携帯がなく目的もなく、数日間必死にここから出る方法を考えました。しかし、本当に精神的にやられます。

移民局にいるのはほとんどが中国人フィリピン人黒人でした。

もちろん日本人は私たちだけでしたし、いろんな人に

『日本人が何でここにいるの？』

と聞かれました。(笑)

こっちが聞きたいわ。

彼女たちになぜここにいるのか聞くと多くの人が不法滞在歴10年、12年など

長期にわたって不法就労、滞在しているかなり本気の移民法に違反した方たちでした。

中国人たちの群れというか、グループ的なものがとても嫌で、ご飯を食べるときもパソコン室でもどこにでも彼女らが騒いでいるのが地味にストレスでした。

限界を迎えつつあった私は捕まったサロンのオーナーから

日本人の弁護士の方を紹介してもらいました。

遂に弁護士さんに相談

紹介してもらった弁護士さんはイギリスで弁護士をしている日本人の方でした。

その方に、ホームオフィスに連れてこられた経緯を話し、ここから出たいという事を伝えました。

すると弁護士さんからこういわれました。

『結果から言うと可能だが、そこに連れていかれた時点でそこから覆すには、移民局に上告し裁判で勝つ必要がある。そして裁判が始まるまでに時間がとてもかかる。初めの裁判まで1ヶ月かもしれないし3ヶ月かもしれない。その期間ホームオフィスで今の生活を続けなければいけない。』

ここにあと1ヶ月、、、3か月、、、、

無理だ、、死ぬ、、、自ら命を絶ってしまう、、、

私はその環境に耐えれる自信がありませんでした。

正解がどうだったのかは正直まだ分かりません。

あの時にこの留置は間違いだったと正しておいた方がよかったのかもしれません。

ただ、あの瞬間の私にはそれ以上そこにいれる精神状態ではありませんでした。

その旨を弁護士さんに伝えた上で、今回のYMSのビザが申請できるのかを尋ねました。

すると、申請すること自体は可能だが、今回の留置によるペナルティーが自費で帰国した場合1年間の出入国禁止の為、リスクがあるとのことでした。

分かってはいたもののかなり厳しい現実に涙も出ませんでした。

何年も何年も外れに外れ、待ちに待ってやっとの思いで手に入れたYMSの申請権。

まさかこんな形で申請できなくなるとは。

悔やんでも仕方がないのに人生で一番の後悔だといっても過言ではありません。

日本へ帰国を決意

弁護士さんの話を聞いて、私は裁判をせずに帰国することを選びました。

理由は、ただそこにいたくなかった、一秒でも早くホームオフィスを出たかったからです。

あそこにいると本当に犯罪者のような扱いで、すべて誰かの監視下で、自由なようで全く自由はありません。

その環境に耐えれる自信がありませんでした。

ホームオフィスのスタッフに『日本に帰りたい』といいました。

すると、『わかった。あしたイミグレの人に言うから、飛行機決まったら連絡する』と言われました。

それから数日後、5日後にチケットが取れたという報告がきました。

勝手に選ばれるならめちゃくちゃ高いんだろうな、、

と思いながら日程表を見ると、、、

大韓航空のヒースローから仁川から福岡経由でなんとお値段約280ポンド！！！

え！！！

自分で取るより安いやん！！！(笑)

これは驚きました。

きっと独自のルートがあるのでしょうね。

帰国日までの過ごし方

私はちょうど10日間ホームオフィスで過ごしました。

ただ、今までの人生で一番長く感じた10日間でした。

1日を何をしてどう終わらせるかをひたすら考えていました。

本当にすることがないんです。

あるんですが、やる気が出ないんです。

だって考えてみてくださいよ。

YMS申請できなくなって、中国人だらけで、日本語通じず、友達もいない、知り合いもいないここから出る方法は裁判しかないという状態で

映画、読書、ジム楽しめます？(笑)

未来が見えない恐怖におびえ、人生で一番無駄な10日間だったと

自信を持って言えます。

帰国日までの5日間本当に長かったな、、、

一日ってあんなに長かったっけな、、

さて次回はいよいよ帰国の日！！！

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