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マルチ商法にハマった大切な人を救うために

今日は、アムウェイなどのマルチ商法にハマってしまった奥さまや家族をどうやって救えばいいのか、洗脳の仕組みや解除方法について、分かりやすくお話しします。


洗脳ってどういう仕組み?

洗脳とは、繰り返しのメッセージや孤立化を通じて「真っ白な状態」を作り、その状態に新たな価値観を植え付けるプロセスです。
マルチ商法で洗脳?と思われる方もいらっしゃるかと思いますが、これが意外に多いんです。
会社のイベントや自己啓発セミナーで使われる手法をいくつかご紹介しますね。

1.繰り返しのメッセージ

セミナーや会議で同じ内容を繰り返し聞かされることで、徐々にその話が正しいと思い込むようになります。
『思えば叶う!』
『やらない人は友達じゃない!』
『家族のために今は動け!』
なんて言われると、そう思いこむようになってしまうということです。

2.孤立化

家族や友人と疎遠になり、グループ内だけで時間を過ごすことで、他の価値観が排除されます。そこに関わる人はある程度同じ感覚の人が多いでしょうし、否定もされないため居心地がよくなってグループの中にいることが増える。
気付けば昔からの友人がいない・・・
ということが起きてきます。

3.感情的な操作

感動的な話や音楽、グループの熱気に包まれ、「自分も頑張らなければ」と思わされるようになります。ステージの上で表彰されてキラキラしている方を見たり、つらい過去からこんなに変われた、なんて話を聞くと、頑張ろう!とやる気になった経験、みなさんはありませんか?

このような手法により、リーダーへの忠誠心や会社を信じきってしまう状態が生まれ、自分で考える力を失いがちになります。
大赤字なのに『リーダーさんにお世話になってるから恩返ししたい』などとおっしゃる方にお会いしたことがありますが、まさに洗脳された状態になっているのでは、と心配になります。


大切な人を救うには?

家族やパートナーがマルチ商法にハマってしまうと、「どうしてそんなものに…」と腹立たしく思うかもしれません。でも、感情的に否定したり、強引に引き離そうとすると、逆に壁を作ってしまうことが多いです。まずは次のステップを心がけてみてください。

1. 相手の気持ちを理解する

相手がそのビジネスに取り組む背景には、「家族を助けたい」「収入を増やしたい」という真剣な思いがある場合が多いです。それを否定せず、まずは話をよく聞いてあげてください。
自分の信じるものを頭ごなしに否定されると、『なんでわかってくれないの?』と思うし誰だって傷つきますよね。話し合うことができなくなってしまうので要注意です。

2. 仕組みを理解する

マルチ商法や自己啓発セミナーの仕組みを冷静に学びましょう。なぜ多くの人がハマり、抜け出せなくなるのか、その理由を知ることで、相手へのアプローチも変わってきます。
可能であれば、自分も同じように事業説明会やセミナーに参加されることをおすすめします。
この際、否定的に聞くのではなく、真剣に自分もやるつもりで聞くという姿勢で参加することが大切です。
「このビジネスを良いと思ったのもわからなくはない」と、少し相手の気持ちが理解できることもあります。
また、内容を理解することで、具体的に疑問に思う点を冷静に質問でき、相手にそれを考えてもらうことで自らそのビジネスに対して課題を感じてもらいやすくなります。

3. 自分の思いを伝える

今すぐにやめてほしい!という気持ちは分かりますが、感情的にならずに、「あなたが家族を思って行動していることを信じている。でも、少しだけ立ち止まって考えてほしい」と優しく伝えましょう。
相手に寄り添う姿勢が大切です。

4. 冷静に待つ

洗脳はすぐに解けるものではありません。
洗脳された期間と同じだけ、洗脳を解くのに時間が必要と言われていたりもします。
相手が自ら「これはおかしい」と気づくまで、焦らず信じて見守ることも必要です。
否定する人ではなく、一番の理解者であることが大切です。

私自身の経験から

実は、私も過去にネットワークビジネスに関わり、「頑張れば成功する」と信じて必死になった経験があります。でも、気づけば孤立し、精神的に追い詰められていました。

あるとき、信頼できる人に「あなたはそのままで大丈夫」と言われた瞬間、肩の力が抜けました。それまで自分を責め続けていた心が少しずつ解放されていきました。
その方がとにかく話を聞いてくださり、信じて私に関わってくださったおかげで、洗脳から抜け出せたと思います。
そんな経験から、今では「その人のペースに寄り添う」ことがいかに大事かを強く感じています。

最後に

もし、あなたの大切な人がマルチ商法に巻き込まれているとしたら、焦らず、感情的にならず、優しい気持ちで寄り添いましょう。相手が気づくためのきっかけを一緒に作ることが、最善の助けになります。

私も過去に似たような経験をしてきたので、お力になれるかもしれません。お悩みがあれば、ぜひお気軽にご相談ください。
一緒に解決の糸口を探しましょう。



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