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小さい頃からの多言語教育はよくないかもしれない…トリリンガルの我が家の息子・14才の話

こんにちは。
「3分で読めるnote」のMariです。

現在、海外在住18年目、トリリンガル(3か国語話者)兄妹の子育て真っ最中。

現地校では英語と現地語を話し、家では日本語という環境で育った子供たち。

多言語教育、最高!と思っていた

そう。子どもが小さい頃は、

3各国語話せたら、色んな国で働くけるし、就職にも断然有利じゃん!

そんな期待に胸をふくらませ、子育てをしていた。

多言語教育で育った中3の現実

現在、我が家の息子は14才(Class9=中3)。

もちろん、多言語教育の成果の結論がでることは永遠にない。

その子の性格にもよるし、能力によってもちがう。
まして、何が成果で成功で失敗なのかは誰も決めることができない。

そんな中で、息子の「言語力」だけに関して言うと

正直、苦戦している

彼の英語の成績は中くらい。

「読書年齢レベル(Reading Age)」は「12.1才」。
本来の年齢は「14.7才」なので2年半ほど遅れている。

ということは、英語で行われる数学や理科などの授業の理解度は遅れているのだろう。
他教科の成績は中~中の下くらいがほとんど。

かといって、

じゃあ日本語がしっかりできてるんじゃない?

と言われると、彼の場合はむしろ英語の方が得意。

漢字は小3レベルでとまってるから、スマホやPCの設定も英語。
よく観ているTikTokも聴く音楽も英語のものばかり。
日本語の語彙力も少ないので、私との会話も英語が交じる。

中3時点での彼は

どの言語も中途半端

正直、そんな仕上がりになっている。

日本語がここまで遅れてしまったのはコロナの影響もある。
彼が小4の頃にコロナが始まった。

週2回通っていた日本語の塾もオンラインになり辞めた。
年に1回、帰国時に通っていた日本の小学校にも行けなくなった。

約3年、現地をでることもなく、彼の友だちも地元の子が多くなり日本語をしっかりと話す機会が減ってしまったのだ。

時は流れ、今年の8月から高校生になる息子。

日本への進学は考えていないので、日本語力は一旦捨てて、英語で頑張っていくしかない。

英語の勉強のサポートができない私たち親ができる事い言えば、家庭教師へのお金をだすことだけか…。

多言語教育はよくないのか?

言語力だけをみれば、小さい頃からの多言語教育は難しい所があるかもしれない。

でも旅先で知らない人と会話をしたり、誰とでも仲良くなれるコミュニケーション力。トラブルにも自分で対応できる柔軟力と度胸。

これらは多言語・異文化の中で育ったからこそだと思うし、
これからの世界はその力が必要になってくるはず。

そうは思っていても、年に2回の通知表を見ると焦ってくるのが母親というものなのか…

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