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幸せに人生を終えた人から学んだこと

2022年2月、出版企画を考えてから1年10ヵ月を経て、商業出版で初の著書が発売となりました。

こちらのnoteでは、
全くの素人が、ゼロから商業出版を目指しチャレンジしてきた記録を記事にしてきました。

文章を生業としている仕事をした経験もない全くの素人が、どうして商業出版できたの?と思う方々も多いかと思いますので、少し、私の事をお話させていただこうと思います。自己紹介です。

はじめまして。私は、現在、看護師として働くどこにでもいる一般人です。肩書のないただの平社員です。私生活でも、何かの「長」、いわゆるTOPになった経験もありせん。社長や店長、校長、学長、部長、町内会長、PTA会長にもなったことはありません。地味に大人しく生きてきました。
看護師になる前は、田舎の山奥にある小さな学校で自然観察をしながら働いたり、東京でテレビ編集の仕事をしていたこともありました。テレビの編集というと少し派手な仕事と思われる方もいるかもしれません。ですが、編集という仕事は、完全に裏方です。撮影現場にも同行しませんし、何日間も窓の無い閉鎖された編集部屋で作業をします。関わった作品は有名であっても、エンドロールに名前が載るのは1秒くらいなものです。裏方ではありましたが、好きな仕事でした。
ちなみに、今はテレビは見る専門です。アニメや漫画が好きで、子ども達と一緒に楽しんで見ています。そんな私は、尊敬する人も、その世界の方々で、松本零士先生と手塚治虫先生と宮崎駿監督、ユーリ・ノルシュテイン監督、篠原有司男先生。銀河鉄道999と風の谷のナウシカ、アルプスの少女ハイジで号泣しています。

そんな人間です。ここまで書けば、私が、映画やアニメの登場人物で例えると、どこにでもいる通行人A、もしくは、主婦B。といったところだと、お分かりいただけたと思います。

素人が商業出版を目指したわけ

何のツテもなく知名度も経歴もない人間である私が、なぜ商業出版ができたのでしょう。
そもそも、なぜ商業出版を目指したのか。出版を目指したきっかけや経緯は、「幸せに人生を終えたこと」に詳しく書いてありますが、私が伝えたいことを、最善の方法で伝えるためにどうすればいいのかを考えた結果、たどり着いた答えが商業出版でした。

今は、YOUTUBE動画を作成したり、メールマガジン、ブログ、オンラインサロンなどといったSNSを利用した方法がたくさんあります。どのコンテンツも、適応する年齢層があります。私が伝えたいことの、メインターゲット層は20代以降です(全世代に読んでいただきたい内容ですが)。その中でも、一番届けたいターゲット層は60代以降の方々です。そのため、デジタルコンテンツよりも、アナログコンテンツを利用して、考えを伝えた方がいいだろうと考えました。そして、アナログコンテンツの中では「本の出版」が最適だという考えに至りました。

本を読む環境は特別

みなさんは、スマホやパソコンでSNSを見るときは、それ一つに集中した環境にいるでしょうか。人それぞれだと思いますが、実は私は、今、Youtube動画を見ながら、この記事を書いています。

一方、本を読むときは、どうでしょうか。私は本を読むときは、ながら見をしながら読むことができません。テレビも消して、リラックスできる姿勢と静かな環境を作り、集中して読んでいます。いわゆる没入感が必要になります。電車で通勤するときにも、本を読むことがあります。人がたくさんいる環境ではありますが、スマホでSNSを見ているときよりも、没入感があります。本を読んでいる間は、その本の中に入り込むことができます。そういった理由からも、「本」というアナログコンテンツに魅力を感じていました。


商業出版と自費出版の違い

本の出版を決意した後、決めることがあります。それは、出版方法です。本を出版する方法は、いくつもあります。

・商業出版
 出版社が全費用を負担し出版してくれます。全国に流通ルートがあります。紙媒体と電子媒体の両方を出版してくれる場合があります。

・自費出版
 自己負担で本を出版する方法。百数万~数百万の費用が必要。

・共同出版
 著者と出版社が出版費用を協力しあい出版する方法。

・電子書籍
 kindle書籍など。紙の書籍を出版するより費用が安くできる。

私が出版方法の中から商業出版を目指した理由は、全国の人達に本を届けたいという思いからでした。自費出版では、それが難しいかもしれない。電子書籍だけだと届けたい人すべてに届かないかもしれません。(デジタルコンテンツになじみのない人たちには届きにくい)

また、費用の面でも考えました。商業出版は出版社の負担で本を出します。ということは、売れなければ赤字になります。本を売るために、出版社の方も著者と一緒に力を注いでくれるということ=本がたくさんの人の手に届く可能性が高まります。

そう考えた結果、何も知らない素人の私は、2022年、商業出版への道を歩み始めました。

商業出版を目標にがむしゃらに進む

自己紹介にも書きましたが、本に関してはまったくの素人で、商業出版を目指したからといって何から始めたらいいのか、当然、わかりません。

漫画家志望の人間が、出版社に持ち込みをする

本を出版するために、すべきこととしては、そんなイメージがありました。しかし、時は2022年。パンデミックの最中。かつ、私は医療従事者。出版社のある東京へ行くことも、度重なる行動制限で許されませんでした。その上、一家の大黒柱の母ですから、身軽に、あちらこちらへ行くことができません。しかし、だからといって諦める理由にはなりません。インターネットという奇跡のツールを最大限に利用して、商業出版への道を地道に探っていきました。


商業出版を実現した人を参考に


検索窓に「商業出版 決定 初めて」などと打ち込み、商業出版をした方のブログにたどり着きます。私が参考にさせていただいた方については、こちらの記事に書いてあります。このnote記事との出会いがなければ、私の商業出版への道、第一歩目はなかったといっても過言ではありません。

商業出版を実現した方の記事を参考にし、企画書の作成を始めました。企画書など書いたこともない人間が、企画書を作成し、出版社に送りました。何事も挑戦とはこのことです。送る出版社も自分で何個もリストアップし、地道に送付しました。その中で、いくつか返事をいただけたこともありました。しかし、目標である商業出版に至りそうなものはありませんでした。そして、だんだんと自分にとって高すぎる目標だったのかもしれないと、不安になってきます。なぜなら、私が相手側の出版社だったらと考えると、到底、売れそうもない素人と仕事をしようとは思わないからです。

肩書のない素人

商業出版への道を中々進めなくなってくると、出版できた人たちはどんな人なんだろうと思うわけです。その人たちから、何かヒントを貰えたらと、商業出版をした著者たちのプロフィールを調べ始めました。すると、

登録者数100万人のインフルエンサー
株式会社○○代表取締役
○○万の売り上げをセールスした本人
何千人の顧客を抱える○○
〇○○〇人をカウンセリングした経験
偏差値〇〇から驚異の偏差値〇〇へ
株式会社〇〇の顧問、〇〇協会専属
有名大学に〇〇人合格させた実力
有名俳優のお墨付き

など、色々な肩書やアピールできる実績・経歴がある人たちばかりで、私は現実を目の当たりにしました。何の経歴も実績もない素人に、商業出版なんてできるのだろうか?と思うようになるのです。出版社側からすれば、著者プロフィールは売上の要素になります。知人やファンが多ければ、それだけ本は売れると予想できますし、実績があれば、本の信ぴょう性や説得力は増します。対して、私は何もない通行人A。知人はわずかで、何かを社会的に成し遂げた実績も、著名人の知り合いもいない…。これは、もしかして、商業出版にたどり着くことは最初から無理なのでは?と思い始めるのです。

この当時の葛藤や思いを、こちらの記事に上げています。自分の何もなさに嘆いても、何かが変わるわけではなく、商業出版が大きな壁となり、無理かもしれないというマイナス思考になっていきました。


出版支援エージェントとの出会い

この頃、私は毎日、初めて商業出版をした著者を調べていました。どこかに、自分と同じような何もない素人でも出版に至った人がいるのではないかと、藁にもすがる思いだったのです。

商業出版される書籍の中で、私が出版したいものは「実用書」という分類の本でした。実用書は、大まかに言うと<暮らしや人生の役に立つ内容>が書かれたものになります。ですから、実用書は、役立つ内容の質がもちろん重要になってきますが、その本の信用度を高めるのが著者の経歴です。

例えば、「東大に入る方法」という本があったとします。
このタイトルを見ると、どんな人が書いたのだろう?内容は何に基づいて書かれているのだろう?と想像します。つまり、この本に興味を持った時、どんな人が著者なのかが鍵を握ります。
もし著者が、ただの「塾講師」と、「延べ8000人以上を教えた東大出身の有名塾講師」のどちらかだとしたら、後者の塾講師の方が信用性のある内容を書いていそうな気がしませんか?
これは極端な例になりますが、実用書の商業出版においては著者の経歴が重要視されるのなら、もしかして、自分には無理かもしれないと考え始めていました。そして、毎日毎日、経歴のない人で商業出版した実例をインターネットで探し回っていました。もし、そんな方がいたら、自分にも可能性があるかもしれないと、そう思っての行動でした。

そして、その不安からくる行動が、道をひらくきっかけになったのです。

私は、旧Twitterであるつぶやきを見かけました。
詳しい内容は忘れましたが、
<企画書の配信日、今回は駄目だったけど、企画書を作り直して再チャレンジだ>
そんな内容だったと思います。企画書の配信?なんだろう。そこから、私は、出版支援エージェントの「企画のたまご屋さん」と出会うことになりました。(出会いからの経緯については以下の記事に記載してあります)


商業出版への道が開かれた瞬間

企画のたまご屋さんで、神様のような出版プロデューサーの方に出会い、そして、数ある出版社の中から自由国民社の担当編集様に声をかけていただくことができました。素人の私が、出版企画を拾っていただけたことが奇跡だと思います。そんな私の不安<何物でもない素人>ということに関して、お二方からは、
「本を発売する人のほとんどが最初は素人です」
と心強いお言葉をいただき、出版への後押しをしてもらいました。とくに、企画のたまご屋さんに関していえば、私のような著者が多いといいます。企画のたまご屋さんを通して、初めての商業出版に至った人がほとんどでした。同じ仲間がいることが、安心感につながりました。
しかし、出版企画が担当編集の方に見つけてもらえたと言っても、そこがゴールではありません。これから、本当にこの企画が商業出版として価値があるのかを社内会議にかける必要がありました。


商業出版が決定するまでの記録は長くなるので割愛します。こちらのマガジンに実録してあります。


そして、商業出版の夢が叶った

担当編集者様と、出版プロデューサー様のお二人のお力で、約2年弱の商業出版への道のりが完結しました。

2023年12月12日
自由国民社様より

「幸せに人生を終えた人から学んだこと」が発売されます

自分らしく、そして最後まで幸せに人生を送るためには何が必要か。どんな準備をするべきなのか。これからの私たちに、そして大切な人達に知って欲しいことを、書かせていただきました。

ちなみに
この本は、医療関係者から見れば物足りなさ満載の内容で、医療関係者なら誰でも知っているよ、という内容かもしれません。しかし、当たり前のことですが、

医療者は知っている=誰でも知っている

というわけではありません。私たちは職業柄、人間の生死に深くかかわっています。だからこそ、知ることができる現実があります。「自分だったら延命措置したくない」「自分だったら病院に入院なんてしたくない」「自分だったら…」そういう言葉を日々聞きます。でも、それは、私たちが現実を目の当たりにしているから分かることです。
もし、私たちが知っている当たり前のことを、すべての人が当然のように知っていたら。悲しむ人が減るかもしれない。もっと幸せな生き方ができたかもしれない。私は病院で働いているうちに、そう思うことが増えていきました。私だけじゃなく、医療者の方たちは、みんな思っていることだと思います。でも、思っているだけじゃ、何も変わりません。

だから、私は、自分で出来る方法で、それを伝えることにしました。とても高い壁でした。でも、悲しい思いをする人が減るように。たくさんの人たちが、幸せに人生を終えることができるように。自分の書いた本で、誰かの力になることができたらと。
そんな想いから、私の商業出版への道は始まりました。

何もない通行人Aの私ではありますが、その夢に多くの方が協力してくださいました。この本は、ほんとうに沢山の方のお力添えで完成しました。一つの本を生み出すまでには、多大な費用と、たくさんの方が関わってくださいました。本を書く上で、私に様々なことを教えてくださった患者様の皆さま、出会った方々、そして出版に携わってくださったすべての方々に感謝申し上げます。そして、これまで、このnoteで応援し見守ってくださった皆様方、出版を喜んでくださったすべての方、本当にありがとうございます。

家族やご友人、恩師の方々、先輩、後輩、職場の人、近所の方々…皆様の周りの大切な人達のために、この本を一度手に取っていただけたらと思います。

長くなりましたが、ここまで読んでいただきありがとうございました。
これからは、この本を更に沢山の方に届けるために、何ができるか、そして、どんなことを著者はしていくべきなのかを、商業出版への道の後日談として今後、記事にしていきたいと思っております。そして、私と同じように商業出版を目標にしている方の、参考になればと思っております。
みなさま、今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。

(2024.5.20加筆修正)



PRになりますが、再度Amazonリンクを貼っておきます。kindle書籍もあります。どうぞ、よろしくお願いいたします。





出版までの紆余曲折は
私の「商業出版への道のり」はこちらマガジンで読むことができます

まだまだ、実録は続きます。

どうぞよろしくお願いします。


最期まで読んでいただきありがとうございました。

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