定め
人にはそれぞれの定めがあると言われます。
定めとは、運命とか宿命と呼ばれるもので、その定めは、生きてみるまでわかりません。
生きてみる。どこまで生きたら生きてみたと言えるのかしら。いまだに自分の定めが分からないということは、生き方が中途半端なのかしら。まだちゃんと生きてないということかしら。
いやいや、この年齢になって「定め」なんてもんが降ってきても、今さら頑張れないし、地球に隕石が落ちる映画でも、親父の年齢で定めが降ってきた主人公は死んだしなあ。
どうせ1人に1つ、定めがあるのなら、若いうちに「これがあたしの定めなのね」と自覚して、行動に移して、その定めの余韻に浸るゆとりが欲しいです。
運命の相手とも、宿命のライバルとも、恋をしたり、戦ったりする馬力があるうちに出会わないと、ドラマになりません。いや、辛うじてドラマになっても、ほんの1話か2話で最終回です。
曲がり角の向こうにあたしの待ち人がいるのなら、あのね神様、そろそろ運命の人を立たせておいてくださいな。