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猫も三十路
我ながら感心しますが、五七五の俳句作りが続いています。
ここまで続いてしまうと、もう少し頑張ってみようと思うもんです。せっかく1ヶ月続いたから2ヶ月、3ヶ月と欲が出てきます。
"俳筋"もついてきた気がしますが、止めると筋肉はあっという間に落ちるので、死ぬまで踊り続けるダンサーのごとく、五七五を詠み続けるのでしょう。
なんて、飽きっぽいので、不意に「やめた」とあっさり辞めるかもしれません。せいぜい自画自賛して煽ててやります。
では、今日もよろしくお願いいたします。
靴下の穴には赤の毛糸だま
(くつしたの あなにはあかの けいとだま)
季語は「毛糸編む」でして、「毛糸玉」とは子季語です。
ダーニングで、服やソックスの繕い物をするのが好きです。繕ったほうが可愛くなるし、補強もされます。いっそ、先にダーニングをしちゃおうかと思うくらいです。
先日、色とりどりの毛糸玉を買ってきたので準備万端です。
ただ、あんまり接ぎ当てだらけのソックスや肌着を着ていると、救急搬送された時、みすぼらしく見えるかしら。
寝正月腹筋する我まだ老いず
(ねしょうがつ ふっきんするわれ まだおいず)
季語は「寝正月」です。
まだ老いてないぞ!という強がりではなく、気概を詠んだものです。
俳句の先輩は、ご家族とお正月を過ごされたようで、幸せ太りと申しますか、数kg体重が増えたそうです。
「我まだ老いず!」と言っているかは存じませんが、腹筋を鍛えたり、日々、筋トレしているそうです。わたしはスクワットです。
春めくや娘のごとき猫三十路
(はるめくや むすめのごとき ねこみそじ)
季語は「春めく」です。
まだ寒さが残るなかでも、春らしさが兆してくる様子です。まだまだやんちゃで、幼さが残る娘のマールですが、今年は人間でいうところの三十路です。
そろそろ落ち着いて欲しいですが、がさつなところはお母さん似、つまり、わたしに似ています。
朝も四時くらいから散歩に出掛けます。もちろん、わたしが目を覚ますので娘も起きるのですが、寒いのにご苦労なことです。
大寒も夜勤日和や働かむ
(だいかんも やきんひよりや はたらかむ)
季語は「大寒」です。
大寒の頃も夜勤ですが、働きますよ!というわたしの意志です。
他県に比べて感染状況は落ち着いています。でも、瀬戸内海を渡り、四国山地を越えて、じわりじわりと増えてくるので、これからでしょうね。
戦々恐々としているスタッフもいれば、呑気そうに構えているスタッフもいます。2月になっても増加傾向だったら辛いです。
病院で祝う成人春よ待て
(びょういんで いわうせいじん はるよまて)
せっかくの成人式をホテルの宿泊療養施設や病院で迎える人もいます。人生で一度きりの二十歳、せっかくの門出です。
春よ、待ってやって、という気持ちを込めて詠みました。
ただ、この句ですと、コロナ禍という状況が伝わりませんし、「いつまで春に待たせるんかい!」という突っ込みもあります(苦笑)。
コロナ禍の成人式や春を待つ
これならいかがでしょう。人生に一度きりの二十歳、成人式です。やはり祝ってあげたいもんです。今は静かに祝ってますが、いつか世界の感染状況が落ち着いて、世界に平和な春が来ることを願っています。
うーん、どうにも可愛くない女の子ですが、意志の強さは感じますね。
絵は、描く人に似るのだろうか。