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mar-マール猫エッセイ(41)おとうと


「お母さん、驚かんとってよ!姉さん、真っ黒になっちゅうき!」

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ハルさんには弟さんがいます。3歳年が離れている弟さんに、あたしも会ったことがあるけれど、どう見てもハルさんの方が若く見えるんだけどね。なんて、飼ってもらっているからお世辞を言ってる訳ではないですよ。

姉さんのハルさんのことが好きなのか、それとも、勝てないと思っているのか、とにかくハルさんのやることを真似っこする弟さんであったようです。

ハルさんが中学校から市内の私立に入ると、弟さんも何を思ったのか、受験をして私立の中学校に入るし(地元の中学校でいいのに)、ハルさんが県外の短大に行くと、弟さんも県外の専門学校に行くし。

ハルさんがワーキングホリデーのvisaでオーストラリア行くと、弟さんが会いに来るし。

どうもハルさん、そんな弟さんが可愛くない訳でもないが、面倒くさいし、男なら姉さんばっかり追いかけてないで、他に追いかける人がいないんかい?他にやることがあるんとちゃうの?と思っていたようです。

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弟さんがオーストラリアに来ました。仕方がないのでおもてなし。Melbourneの街を案内しました。なんとレンタカーも借りてやり、グレート・オーシャン・ロードという美しい海岸線をドライブしました。

とても喜んで日本へ帰ったように見えたんですがねぇ、弟さん。長距離を運転させられて疲れた!とか、ハルさんが日焼けして真っ黒くろすけになっちゅうとか、母上さんに言ったみたい。

《実は、テニスの全豪オープンの全試合を、日焼け止めも塗らずに観戦という凄いことをやってしまったハルさん、猛省してました》

弟さんの無事帰国の確認の電話をしたのに、どんな感想を親に伝えてんねん、とちょっとムカついたハルさんでしたが、弟とはそんな面倒くさい存在なんでしょう。

天涯孤独な猫のあたし、面倒くさい親も弟もいなくてラッキーでした。あっ、餌くれて、いっしょに寝るハルさんは別ですよ。相棒がいてくれる、それだけで幸せです。

to be continued


昭和のふたり
tohrudc君とハルちゃん

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令和のふたり
tohrudcさんとハルさん


昭和のデートコース?なんてね
この道を50分ほど歩くとバス停です