わたしの投資の楽しみ①
小学生の花留さんといっしょに寝そべって、新聞の株式の欄をみるのが楽しみだった父。
酒も煙草もやらないし、友人と出掛けるとか趣味に没頭することもないし。あっ、漫画の本は好きだったみたいで、日曜日の朝には、駅の売店に少年ジャンプを買いに行った。
今みたいにコンビニもなかった時代、本屋で買うよりも駅の売店の方が早く買えるんよ、と父が言っていた。漫画本が列車に乗って、本土から運ばれていたから、そんな風に思ったのかもしれない。
まあ、そんなに無趣味な父の唯一の楽しみが株だった。そして、今は花留さんの楽しみのひとつになっている。
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花留さんが、投資というか株をやる目的は、①配当金で楽しむ②安定した暮らし、そして③世界の情勢を知るというざっくり3つだ。
そんなに投資に詳しいわけでもなく、まさに趣味に毛がはえた程度。安全地帯をゆっくり進みたい癖に投資をやるのには、信頼できるパートナーが必要だ。
花留さんの良きパートナーは、某証券会社の担当のお姉さんだ。担当者は異動があるのか頻回に代わってきたが、今の担当が1番だと花留さんは思っている。
とにかく気さくな性格な人で、友だち感覚でいい情報があれば連絡をくれる。それが仕事だと言われたら、「ごもっとも」となるが、いい情報も悪い情報も提供してくれ、素人も納得できるように説明してくれるから、安心することができる。
やはり、少額とはいえ、自分の大事なお金を託すので信頼関係は大切だ。そして、互いに信頼感を持つためにはコミュニケーションが必要だと思っている。
投資とはお金を儲けるものと思っている人が多いだろうし、実際そうなのかもしれない。
でも、自分のお金を有意義に運用することで社会に貢献したいと思っている花留さんは、その為のよきパートナーである金融のプロの彼女の助言をもらうことは、お互いに貢献ができる、win-winな関係になれると考える。
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先日、某携帯電話会社が新株を発行するけどどうする?と連絡があった。最低100株から購入できるので、損をしても生活が困らない金額の1000株を申し込んだ。少し待ったら、配当金がもらえるしワクワク。
申し込んでいた1000株が買えた。思っていたよりも安値で買えたのでラッキー。
と思いきや、菅総理の携帯料金の引き下げの発言ひとつでヒュー~と下がっていく。
「菅さーん!」
株価は下がったけれど、携帯電話料金を毎月18,000円近く払っている花留さん。もちろん本体代金やら持ち運びできるWi-Fi代も含まれているだろうし、仕事の関係でギガ数も多いから致し方ない。だから、値下げは大歓迎。
でも、菅総理のこの一言で株価が変動したりすると、経済が感情を持った生き物にみえてくるからおもしろい。
まるで映画の「サマーウォーズ」で世界中で「こいこい!」をやっているみたい。
うーん、伝わりにくい喩えだ。
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世間がどうなろうが、世界がどっちに向かっていようが他人事で、気に掛けない人がいるけれど、花留さん的には、自分が乗っている船の船頭は誰なのか、どこに向かおうとしているのか、船に燃料や食糧はあるのか、そもそも船は整備されて大丈夫なのか!?とっても気になる。
そんなのが、一目で分かるのが「株価」だと思っている。まあ、ざっくりだけど。それに株価を見ることで、株価を上げたり下げたりする要因が見えてくる。
今回の自分の株価が下がったのも、菅さんの一言だ。そう思ったら、トランプさんの発言とか文在寅さん、習近平さん等など。彼らの言動にも興味が湧くし、政治や国際情勢とか気になってしかたがない筈だ。
株とか投資は怖いと思っている人が多いが、儲けるというよりも、自分が気になる企業を応援していると思えばいい。
それに、少額でも株主となって配当金を貰うのもいいもんだ。