焦らないで
緊急事態宣言とかロックダウン、ソーシャルディスタンスなどなど、すっかり日常生活で耳にしなくなりました。
先日、朝ドラをみたらちょうどパンデミックど真ん中で、なんだか懐かしく感じました。大変だったのに懐かしい、喉元過ぎればなんとやらでしょうか。
ただ、大変だったけど、一人だけ大変という状況ではなかったので、緊急事態宣言が発動されても「みんないっしょ」だし、仕方ないくらいにしか思いませんでした。
高齢の父も亡くなっていたので、家庭内感染とかの心配もなかったし、背負うものが何もなかったから余計かもしれません。
「みんないっしょ」って、妙に心強いです。喜びも悲しみも、痛みさえ、共有することができます。いっしょに闘うことができます。
でも、一人だけ病気になって、闘病となると「自分だけ」になります。自分一人で闘うとなると、おいてけぼりにされたみたいで心細いです。
あたしも何度か入院をしたことがあります。その時、多くの仲間が見舞いに来てくれましたが、どっと来て、どっと帰っていく彼らを見ていると辛くて「忙しいやろう、見舞いに来なくていいよ」と強がったもんです。
そんな意地っぱりの性格を見抜いていた彼、時間をずらして見舞いに来ては、差し入れを食べて帰っていきました。
みんなではなくても、「誰かといっしょ」は勇気をくれました。
自分のからだの治癒力を信じて、焦らずに、今日もゆっくり過ごします。