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日本語を感じる-空音かな
だいぶヨタレてきたわたしですが、さすがに8時間、布団のなかでゴロゴロしていると、復活してきました。
人間、寝ないとダメですね。身体がヨタレていると思考もヨタリます。
今日は日勤。世間は昨日から三連休らしく、世間の波に乗り切れていません。
エイエイオー!
病臥す遠くの咳や空音かな
(やまいふす とおくのせきや そらねかな)
季語は「咳」です。
病院でもホテルの宿泊療養でも、隔離部屋にいると音が気になります。
咳する音やスリッパを履こうとする音、浅い眠りのせいで目が覚めてしまいます。
看護師を辞めても鳴くや亀空音
(かんごしを やめてもなくや かめそらね)
季語は「亀鳴く」ですが、分離してしまいました。是非は?
看護師を辞めたのに、いつまでも患者さんの声やナースコールが、空音のように耳に聞こえてきますという、看護師あるあるみたいな一句です。
でも、看護師やったら亀が鳴くんか!という突っ込みがきそうです。
看護師の耳は秀逸で、聞こえる筈のない亀の鳴き声もキャッチするのです。
亀鳴くや夜半のコール飛び起きる
(かめなくや やはんのこーる とびおきる)
季語の世界では春に亀が鳴き、秋には蚯蚓が鳴くそうです。でも、それは空耳かもしれませんし、もしかしたら、本当に鳴いているのかもしれません。
夜勤をしている時は、鳴ってもいないナースコール、今でしたら、鳴ってもいない電話に飛び起きることがあります。
仮眠をとっていても、ちゃんと頭のどこかは覚醒して、耳を澄ませているんですね。
夜半、鳴かない筈の亀の声が聞こえる。鳴らない筈のコールがなる。怖いですね。
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夕暮れ時の焼き鳥店です。以前は賑わったと思いますが、今は人通りも少なくなり、ぶら下がったちょうちんの灯りが物悲しいです。
それにしても、このビルはヒョロヒョロしてますね(苦笑)。夜な夜な、歩いてそうです。