日本語を感じる-歌屑
今朝は雨です。
猫のマールも外に出ていっても、とんぼ返りでした。今日もまた1日お留守番のマール、最近は外遊びの時間もめっきり減ってきて、ストレス溜まっているだろうなあ。
「仕方がないやろう」という言葉は、猫には通じないし、せいぜい彼女の好きなチュールだけは欠かさないようにして、欲しがったら食べさせてやろう。
マールもわたしも、エイエイオー!
手旗ふる老いの睫毛や雪庇
(てばたふる おいのまつげや ゆきびさし)
季語は「雪」です。
わたしの住む南国では、睫毛が雪をのっけた庇みたいになるほどの雪は降りません。
でも、ニュースを見ていると、大雪に見舞われている地域がたくさんあります。
そんな大雪の中で、みんなの安全のために手旗をふる人の睫毛は庇みたいになっているんだろうな、と思って詠みました。
ただ、高齢者の場合、睫毛より伸びた眉毛の方がいい気もします。
手旗ふる老いの眉毛や雪庇
どうでしょう。けっこう深めの庇ができると思います。
雑食の雲丹も好さめぬ歌屑よ
(ざっしょくの うにもすさめぬ うたくずよ)
季語は「雲丹」です。
基本的には、海藻を食べているウニですが、実は海藻以外にもカイメンやサンゴ、コケムシや海底に魚の死骸まで、さまざまなものを食べる雑食性だそうです。
そんな雑食性のウニでも食べない、歌の屑のような和歌みたいという句です。
これは、口の悪いわたしですら耳を覆いたくなる、そんな口の悪い奴を皮肉を込めて詠みました(笑)。
でも、伝わらないだろうな。
それでも、以前とは違い、他人のことを悪く考える文字数が制限されて、たったの五七五です。健全です。
ちなみに、歌屑とは下手な和歌のことです。ちなみに、ウニには脳がないそうです。
夕暮れの海の光景です。
浦戸湾には漁船が出ていて、黒く影になった船がたくさん浮いてます。
最近は、仕事から帰ってきて、猫と遊んで、お風呂に入ってから下手な絵を描く。これが日課になってきました。
あの集中する30分が気持ちいい。