ひこばえ - 生命の再生
雨が降ると花粉の飛散が減るので、花粉症のわたしには恵みの雨です。
この雨で庭の草がまた伸びることでしょう。やることができた!と、素直に喜びたいのですが、今年も草に負けるんだろうな。
それでも、草引きから逃れるために、地面をコンクリートで固めるのは嫌なので、せっせせっせと草引きです。
どこかに「草引きロボ」とかいないかなあ。わたしの横で草引きするロボットがいたら、めちゃめちゃかわいいです。
ひこばえや愚かな親を糧に我
ひこばえは「蘖」と書きます。
樹木の切り株や根本から萌え出てくる若芽を蘖と呼び、生命の再生を意味します。また、「孫ばえ」とも呼ぶそうです。
どうもこの世には、愚かな親という生き物がたくさん生息しているようです。それでも、子どもはそんな親を糧にして、自分を生きる権利も義務もあります。
すべては主観です。わたしにとっては愚かな親だったとしても、彼らに感謝する人はたくさんいました。
彼らのひこばえのわたしは、愚かな親と罵りながらも養分を得て、図太く育ちました。
それでも、わたしは別の人格を持つわたし。自分自身を養分として人となり、人のお役に立つことができたら幸いです。
ん? SDGs、ecoなわたし?
更紗ぼけ見目に騙され頬に傷
我が家の築山に一本、ぼけの木があります。やさしい紅白の木瓜の花は、わたしのお気に入りです。
ところが最近は、紅白から朱色の勝った紅となり、知らないうちに先祖返りをしているのかしら。
この木瓜の花、祝儀の時に生けてはならない花として、江戸時代の華道の書には鬼百合、彼岸花と共に木瓜が記載されています。
これは、木瓜には刺があるため、「人を呪詛するときに生ける花」といわれてきたからでだそうです。不用意に木瓜の花に近づいて、何度となく鋭い刺の餌食になったもんです。