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年下の彼女


気遣きづかいのされぬ気軽さ蝸牛かたつむり


女子に年齢を聞くのは失礼だろうし、実際、彼女の実年齢が知りたい訳でもありません。

たぶん、きっと、わたしの年齢の半分プラス数歳というところかしら。童顔なので年齢が読みづらいです。

三度、勤務がいっしょになり、日勤と夜勤をやりました。喋らないし、滅多に笑わない。とにかく、おとなしいのです。

緊張しているのかな、先輩が話し掛けないといけないのかな。趣味は何かなあ。

やきもき~やきもき~

でも、そんなやきもきは不要なことが判明、妙に気を使って緊張しているのはこっちで、彼女は超超超マイペースでした。

年上の先輩がまだ仕事をしていても、自分の分担が終わるとさっさと食事して、スマホを弄っています。

「お先に食べます」とかの一言もない、この気の使われ無さが逆に清々しく、妙に楽チンなのでした。

無駄に気を使わなくてもいい相手、と思っているのかしら。目上の人への配慮なんて古いしきたり、と思っているのかしら。もしかしたら、同年代と勘違いをしているのかしら。いや、それは無いな。

ナメられてる?

自分のテリトリー内のやるべきことをやり、他人のテリトリーには不干渉。これは彼女の年代では普通なのかしら。

良い悪いの二択ではなく、双方がそれでいいなら、いいんとちゃう、と思いました。

他人に気を使い過ぎる人は、どんどんと心が消耗していき、噛みすぎてガチガチになったチューインガムみたいになって、自分自身を吐き棄ててしまうようです。

もっと人生を自分を味わえばいいのに、そんなにガシガシ噛んだら心が磨り減ります。

おとなしい彼女は大丈夫かしら、他の同僚も心配していましたが、問題なし!です。

鈍感力というより無頓着力むとんちゃくりょく、そんな彼女との勤務はこちらの緊張もほぐれて楽チンです。

ただね、もしも困ったことがあったら頼る、甘えることもして欲しいと思います。

自分が他人に頼らない、甘えないから、差し出された手に気づかない、甘えを許さないとなると、寂しいです。


「はいチーズ!まんまる笑顔の向日葵ひまわりsunさん


またもや絵とタイトルの解離。気にしないでくださいね(>.<)y-~


「時を駆け遊ぶや一角はるの空」